忘れた頃に執筆の出番が回ってきた。
前回が8/15だったのでおよそ1ヶ月半ぶりの登板だ。いや本当に忘れていたとはちょっといえない。
夏は終わり、すっかり気温も下がってきて、いよいよ秋本番、というか通り越して冬に突入しようかといった勢いにも感じられる。
気がつけば明日からは霜月。霜月の由来は「霜降り月」の略とする説が有力だ。夜は特に冷える。
今年は残暑が長引いていて、今月の頭には「クールビズも延長だなー」などと言っていたのだがそれからまだ1ヶ月も経っていない。急激な気温の変化に体調を崩す人が増えても致し方ないといったところである。
秋といえば思い出すのが「~の秋」と呼ばれる通例の営みである。「~」に何が入るかは人それぞれだろうが、体脂肪を気にする年齢としては「食欲」とはいかずに「読書」あたりで収めておきたい。
が、そこはうまくいかないのが世の常で、仕事が忙しさを増してきて中々読書の機会にありつけない。そういえば再来月は「師走」だった。どこもかしこも忙しさを加速させていくのだろう。むしろ書を読むより書類や資料、設計書を書く機会の方が大半を占めている日常だ。
所謂書物と違い、書類作成に関しては無味乾燥な香りがするのだが、どっこい設計書や報告書等の書類も小説等の書物等に近いものだと自分の中では定義している。
提案書に始まり、要件定義、基本設計、詳細設計から実はコードやテスト仕様書までしっかりとしたストーリーを作る必要がある。誰をターゲットの読者にし、何を伝え、どれだけ説得力があり裏づけ考証がされているかが高品質のカギになってくる。
目的や性質は違えど日常の報告書や議事録、WBSだってその原理は生きている。読者が何を知りたがっているか、何を欲しているかの目的をイメージできず、また章立てやストーリーがお粗末であったり読みにくいものであったり、最悪なのは自分ですら書いている言葉を理解せずにコピーペーストして記載しているものは見るに堪えない。レビューで袋叩きにされるか開始1分でリテイク強制終了を貰うパターンである。理解していないものを説明できるはずが無いのである。
書類をうまく書けない人は、そのあたりが弱いのではなかろうか。特に「ストーリーが濁ってるね」とか「話が見えない」とか「結局何が言いたいのか全く読み取れない」なんてレビュー結果をくらう人はこの状態である事が多いように感じられる。
そうは言っても一朝一夕で急激に資料作りがうまくなる筈もない。よい上達法が無いものかと思案していたところ「そんなアナタにうってつけの訓練方法が」と提案話を貰ったことがある。
あるお題に対し、仮説を立てて調査や検討、検証を重ねて説明資料を作成するのだ。
「日本の自家用車台数は何台か」とか「ノートPCとデスクトップPC、どちらが多く使われているか」とかである。
ここで統計資料だけを漁ってそれをそのままコピーペーストする人はそれまで。
そうではなく、地方の世帯では平均して一家に2~3台と仮定し、その地方に分類されるのは日本の世帯の何割が属しているか、都会に分類されている世帯では0台としていいところがどれだけあるか、アパートは?マンションは?とかとか思いつく限りの仮説を積み重ねて説得力ある資料を作成するのだ。そしてそれを自分で検証し、仲間にも見せて意見を聞く。これがなかなか面白い。最初は資料作成までいかなくても、観点についての意見交換をするだけでも熱くなる。
そうなると常日頃から仲間同士で自作のストーリーを見せ合ったり突っ込みを入れあったり感心しあったり・・そんな流れを持つ事も、壮大かつ緻密な長編であっても小粋な短編であってもいいモノを作る源流になるのかな、と思った次第の今日この頃であった。
とまあそんなこんなでオチが弱いですがお話づくりは重要だし、一人じゃなく皆の協力ありきで作ってもいいものですよね、という話でした。
自分もまだまだ精進が必要なんですけどね。さあ山積みの書類作成の宿題を片付けよう・・・。
(刑事長)
monipet
動物病院の犬猫の見守りをサポート
病院を離れる夜間でも安心
ASSE/CORPA
センサー、IoT、ビッグデータを活用して新たな価値を創造
「できたらいいな」を「できる」に
OSGi対応 ECHONET Lite ミドルウェア
短納期HEMS開発をサポート!
GuruPlug
カードサイズ スマートサーバ
株式会社ジェイエスピー
横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業