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ジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

思慮深い

2014-06-23 08:28:44 | 日記
 自分の考えに没頭していると人が言ったことが頭に入らないということがある。あ、誰かが何か言っている、ということに気がついて深い海の中から海上に上がって来たら聞き取れたのは相手の放った言葉のしっぽの部分だけ。そこから類推して事なきを得る場合もあるが、トンチンカンな対応で驚かれることもある。

 ただし、考えに没頭しているからといって、いわゆる思慮深いとは限らない。慣れている思考回路の中をグルグル回っているだけで深く潜っていない場合もよくある話し。最近立て続けに様々なイベントに出席し、いろいろタイプの人と話しをする機会に恵まれたが、思慮深い人だと感心してしまう人と、どことなく軽い人だと思わせる人とが短時間の会話を通しても見えてきてしまうように思えた。もちろん、表面的な印象に過ぎず、もっとよく話しを聞いてみるとまるきり違うことがわかるかもしれない。しかし、少し話しただけで感じてしまう思慮深さは一体なんなのか、その正体が実はわからない。

 実作業においては、深く考えられる人とそうでない人では、明らかに仕事の出来栄えが異なる、ように見える。実態としては思慮深いだけではダメで、行動が伴わないといけないため言い直すと、思慮深くかつ実行力がある人の仕事の出来栄えはそうでない人の出来栄えとは比べようもなく良い。例えばある仕事を提示した時に、その仕事のリスクについてきりが無いぐらいたくさん挙げてくる人がいる。が、話しはそこで終了でその先がない。たくさん存在するリスクにどのような手を打っていけば良いか、どうすればリスクを防止したり軽減したり回避したりすることができるか、その策までは考えない。将棋の腕前がプロ級の人は次の手を100手以上先まで考えた上で決めていると言われる。次に起きてくるリスクで話しが終わりでは、とても思慮深いとはいえまい。

 次の次のそのまた次の手を考えることができる、という未来予測的な思慮深さもあるが、何が原因なのか、この結果を生み出す根本的な理由は何なのか、そこのところを深く考える原因追求型の思慮深さもある。そうかと思うと発生する事象の周辺で人の気持ちが極端なマイナスやプラスの方向に急激に動いてしまうことを防止することに神経を尖らせている「人の和」維持型の思慮深さを持つ人もいる。

 最近あちこちでプロジェクトのトラブルが目立つ。どこか早い段階で、どんなタイプでも構わないので思慮深い人がちょっとした思慮深さを発揮していてくれていればここまでこじれることはなかったのに、と思われる防げたはずのトラブルばかりだ。結局、その辺まで思慮深く見通して予防策を取ることが出来なかった総合的なマネージメント力の弱さが表面化したわけで、トラブルの結果厳しい状況に巻き込んでしまった方々には申し訳なかったと思っている。

 大して思慮深くない側からの反論としては、トラブルが起きても、それを前向きに協力しあって解決することで思慮深い人が頭の中だけでシミュレーションした様々な出来事を、実際に経験して次に活かすことが出来る。思慮深くはないが、前向きに行動できれば、今はそんなに出来栄えが良くなくとも将来は必ず今思慮深い人以上の結果を出す、と信じている。(三)


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株式会社ジェイエスピー
  横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
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