東日本大震災の直後、世界中の国や地域から義援金が送られた。その後、その地域の方々がなぜ即座にそういう行動に出たのか、時間をかけてしっかり取材をしてくれた記者やライターの努力によって解き明かされて来たが、多くの場合、その地域にどっぷり浸かってその地域の人々のために命を削って活動してきた日本の個人や団体への強い感謝の気持がそうさせていたことがはっきりしてきた。
世界中の多くの場所で、自分や自分の属する組織団体の利益のためでなく、その地域独特の問題に苦しむ人々のために何かできないかと日夜活動している日本人が何と多いことか。スーダンのように常に一触即発の危機と隣合わせの場所ですら、日本人医師が地方の村を回って医療と生活改善のための支援の両面で地道な活動を続けている。
彼ら彼女らに共通しているのは、このまま見過ごしに出来ない、という強い責任感であるように思う。発言を聞くと、その地域の問題が自分の解決しなければならない自分の問題になっている。知らない国や地域で暮らす知らない人々の問題ではなく、自分の問題だからやっている。国を守るのは国民として当たり前だと語る最近テレビで見かける多くの政治関係者の方々と語り口は変わらない。同じ時代にこの星に生まれて同じ空気を吸って生きている人々が今自分の目の前で苦しんでいるのだから何もしないではいられない。だから出来るだけのことをする。それだけ。そんな彼らの声が聞こえる。
他人の問題でなく自分の問題として考えに考えぬく人がいる一方、完全に他人事として問題を解決しようという人もまた多い。そういう方々の言葉も一見すると素晴らしい内容に聞こえるから不思議だ。その国や地域に貢献し、その国で生きる人々と共に成長していきたい、そんな風に言ったりする。そしてその国や地域の人々から発せられる感謝を強要する。こんなことをしてやるから、感謝しろ、というわけだ。ひどい場合は、教育が行き届いていないから、ここの人々には感謝が足りない、などと言い出して教育支援をすべきだろう、という流れが起きる。
そういう人々に共通しているのは、問題が人ごとであるため、問題の実態を自分の目で見て考えないということだ。昔、青島という刑事が「事件は会議室で起きているんじゃない」と怒った映画を見たことがあるが、まさにそれだ。井戸が無いために苦しんでいる村にいきなり井戸掘り用の最新マシンを送り込んで感謝をせまったりする例が後を絶たない。燃料もない電気もない、まして技術者などどこを探してもいるわけのない地域に意味の分からない機械だけ送り込まれた人々の困惑は計り知れない。しかし、彼らは送りつけてきた人々に対し感謝の言葉を返さないと、自分達の文化である教育にまで口を挟まれてしまうのだ。
「で?」と言って感謝の言葉を待っている姿ほど無様なものはない。どんな教育制度の中で育った人であっても、心から自分を気遣ってくれた人に対しては自然と感謝の気持ちが言葉や態度になって現れる。震災直後の義援金はその良い例だと思う。本当に感謝してもらいたいなら、感謝してもらいたいなどという考えは捨てて、目の前にある問題を自分自身の問題として真剣に解決しようと取り組むことだろう。(三)
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横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
世界中の多くの場所で、自分や自分の属する組織団体の利益のためでなく、その地域独特の問題に苦しむ人々のために何かできないかと日夜活動している日本人が何と多いことか。スーダンのように常に一触即発の危機と隣合わせの場所ですら、日本人医師が地方の村を回って医療と生活改善のための支援の両面で地道な活動を続けている。
彼ら彼女らに共通しているのは、このまま見過ごしに出来ない、という強い責任感であるように思う。発言を聞くと、その地域の問題が自分の解決しなければならない自分の問題になっている。知らない国や地域で暮らす知らない人々の問題ではなく、自分の問題だからやっている。国を守るのは国民として当たり前だと語る最近テレビで見かける多くの政治関係者の方々と語り口は変わらない。同じ時代にこの星に生まれて同じ空気を吸って生きている人々が今自分の目の前で苦しんでいるのだから何もしないではいられない。だから出来るだけのことをする。それだけ。そんな彼らの声が聞こえる。
他人の問題でなく自分の問題として考えに考えぬく人がいる一方、完全に他人事として問題を解決しようという人もまた多い。そういう方々の言葉も一見すると素晴らしい内容に聞こえるから不思議だ。その国や地域に貢献し、その国で生きる人々と共に成長していきたい、そんな風に言ったりする。そしてその国や地域の人々から発せられる感謝を強要する。こんなことをしてやるから、感謝しろ、というわけだ。ひどい場合は、教育が行き届いていないから、ここの人々には感謝が足りない、などと言い出して教育支援をすべきだろう、という流れが起きる。
そういう人々に共通しているのは、問題が人ごとであるため、問題の実態を自分の目で見て考えないということだ。昔、青島という刑事が「事件は会議室で起きているんじゃない」と怒った映画を見たことがあるが、まさにそれだ。井戸が無いために苦しんでいる村にいきなり井戸掘り用の最新マシンを送り込んで感謝をせまったりする例が後を絶たない。燃料もない電気もない、まして技術者などどこを探してもいるわけのない地域に意味の分からない機械だけ送り込まれた人々の困惑は計り知れない。しかし、彼らは送りつけてきた人々に対し感謝の言葉を返さないと、自分達の文化である教育にまで口を挟まれてしまうのだ。
「で?」と言って感謝の言葉を待っている姿ほど無様なものはない。どんな教育制度の中で育った人であっても、心から自分を気遣ってくれた人に対しては自然と感謝の気持ちが言葉や態度になって現れる。震災直後の義援金はその良い例だと思う。本当に感謝してもらいたいなら、感謝してもらいたいなどという考えは捨てて、目の前にある問題を自分自身の問題として真剣に解決しようと取り組むことだろう。(三)
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