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ジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

メンタル訓練

2014-06-02 08:42:10 | 日記
 こんな訓練が本当に役に立つのか、と思うような訓練であっても、経験をしたことがあるかないかは、いざその時が来てみると大きな差になることが多い。心の筋肉を鍛えるトレーニングなどは意識してやっている人とそうでない人では、プレッシャーのかかる場面に遭遇した時にはっきりと違いが出る。

 顕著な例としては突然人前で話しをしなければならなくなった、という、どこにでもありそうな状況が発生した場合に、舞い上がって何を話しているのか全くわからないで終わる人と、時間の計算をしてしっかり聴衆の反応を確認しながら話し終わる人とがいる。電話の応対なども似たようなもので、頭が真っ白になって受話器をおいた途端、電話の向こうの人が伝えてきた内容が何だったのか、すっかりどこかに飛んでしまったという人を何人も見てきた。そうかと思うと、聞こえてくる微妙な声のニュアンスを聞き分けて必要十分な回答を行い、伝言が必要であればしっかり伝言できる人もいる。

 世界と戦うスポーツ選手や混乱の中でもパニックになってはいけないタイプの職業に就いている人は別として、意識して自分のメンタル面をトレーニングしている人はそう多くないだろう。もちろん、普通の学生さんもそうだし、その普通の学生さんがそのまま入社してきた新社会人のみなさんに、メンタルトレーニングを積んできた人が多いとは思えない。そのため先輩たちの前で話したり電話をとったりしなければならなくなると、過去にそういう経験をしたことがあるかないかの違いは、はっきり現れる。

 先輩が後輩にしてやれることは、後輩たちに出来るだけ多くの経験を積んでもらうことが出来る場を提供する、ということだ。人によっては、挫折したことがない人はダメだ、という。挫折して乗り越えてきた人がいい、という。だから失敗も貴重な経験だ、と。また別の人は、成功できるのは成功体験を積み重ねてきた人だけだ、という。だから期待する人がいるなら失敗を経験させるな、成功を経験させろ、と。それぞれ一理ありそうな気がする話しだ。

 成功の経験、失敗の経験。いずれも壁を乗り越えた先にある経験だ。今より高い所にある目標を目指して挑戦した結果、得られる成果が成功や失敗となって返って来る。もちろん、望んでそういう現場に遭遇したわけでなく、偶然にという人や、役職上仕方なく、という人もいるだろう。挑戦にしろ災難にしろ問題に対処することは身体にも心にも負荷をかける経験だ。かかった負荷が成長を促す良い刺激になることもあれば、病の引きがねになることもある。どちらの結果となってしまうか見極めは難しいが、負荷に抗する経験は大切な訓練の場だ。

 後輩にほどよい訓練の場を用意する試みもまた先輩にとっての挑戦になる。得意とする力をさらに伸ばすのもよし、苦手とする力を克服するもよし。訓練を積めば積むほど自信がついて次の目標に向かって行く意欲が湧く。同じような状況の困難に出会っても困難と感じることもなく落ち着いて対処できるようになっているだろう。

 業務で出会う問題とは異なる問題や災難が人生にはたびたび起きる。落ち着いて周囲を見渡し、助けたり助けを求めたりできる訓練が、業務を通して出来ていればいいと思う。職場の仲間たちであっても業務外の問題を協力して解決しておかしいということはない。いきなりやって来る危機に対し最善の対策を速やかに取れる心のバネを鍛えよう。(三)


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株式会社ジェイエスピー
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