外部機器のための13.5Vが出るRCAジャックを、前のオーナーがショートさせたか
電流を取りすぎたかで、内部のヒューズが飛んだらしく、無謀にも電線でショートしてありました。
万が一ショートさせると、プリント基板のパターンがチリチリッと焼けてしまうでしょう。
そうなると修理が大変ですので、ここはヒューズを入れておかなければなりません。
しかし、基板に実装するような小型のヒューズは手持ちがありませんし、
既に飛んだヒューズの姿がありませんので、一体何ミリアンペアのヒューズが実装されていたか
分かりません。
サービスマニュアルには型式は記載されていますが、残念ながらその型式からは容量は分かりません。
その型式の後の ○X mA が書かれていないのです。
あ、そうだ取扱説明書なら定格が書いてあるはずと思って見てみると
「直流13.5V、電流容量200mAの出力端子です。周辺機器の電源等に利用することができます。」
と記載がありますので200mA~300mAのヒューズを入れておくと安全でしょう。
次の通販まで、ショートしてあった電線を撤去して、そのままにしようかと思っておりましたが、
ひらめきました。
「ポリスイッチ」 です。
ポリスイッチはリセッタブルヒューズですので、過電流でトリップ、過電流の要因を取り除くと復帰します。
ヒューズのように溶断はしませんので、ショートさせても交換は不要です。
手持ちがありましたので、早速定格200mAの物を実装しました。
下の画像の中央 リレーG5V-1の左の 黄色い素子 が ポリスイッチ です
これで修理が終わりました。最後はCWフィルターの追加です。
修理がうまく行ったら、CWフィルターは入れておきたいなあと思い中古で購入して保管してあった物です。
あれから3ヶ月、やっとその時が来ました。
さっそく実装。
これであとはケースを元に戻して終了。
その作業中、あれー?左右にこんなに空間が。
フロントパネルの幅に比べて、本体はこんなに小さいのです。
計ってみると
片側約3cm 両サイドで6cm。
操作性を考えたのだと思います。小型化しようと思えば出来たんですね。
6cmも余裕があるのだったら、LPFユニットを側面に配置してくれたらメンテナンスが楽だったんですがね。
この手法で、固定機だから大きくと言うのだったらKENWOODのTS-480HXをTS-2000位のケースに入れてくれれば、
200W出せるし、使い勝手が良くなると思うのですが。
中級クラスの無線機で200W機が無いので、ぜひ発売して欲しいですね。
と、話がそれましたが、どうにかこうにかFT-920は修理完了です。
また、棚の飾りが増えました。
包括免許ならすぐに実践で使えるのですが、手続きが面倒なので、受信して見て実践で
使いたくなったものだけ変更申請します.....