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卍の城物語

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風吹けば恋/チャットモンチ-

2008-07-19 13:13:20 | ロック
このブログはチャットモンチ-のファンサイトでもあります。

基本的にCDシングルというものを購入しない主義なのですが、買ってしまった「風吹けば恋」。
友人から借りようと思ったけど、なかなか会う機会がなくて借りられず、それでも聴きたくなってなんとなく買っちゃった。
自分は世界一のチャットモンチ-ファンなので一応、愛情は形に表さなくては、と思ったからでもある。

リリースからもう一ヶ月くらい経って遅いけどディスクレビューです。

1.風吹けば恋
前作「ヒラヒラヒラク秘密ノ扉」に次いでのセカンドアルバム後の2008年第二弾シングル。
シーブリーズのCMタイアップソングでもある。CMではもちろんサビ部分が流れていて、聴いた時はポップだなぁと感じたのだが、フルサイズで聴いた時は改めて衝撃。
チャットモンチ-は進化している!イントロからAメロ、Bメロに掛けてはサビとはまるで別曲である。

攻撃的で疾走感溢れまくりの完全なるロックチューン。サビだけはキャッチ-でポップな仕上がりで、売りに掛かっているところが窺えるが、チャットはもっと売れていいはず。
確かオリコン初登場8位だった。もっと売れていいはず・・・。
だが世のヘボたちには知られなくて結構。付いていけない輩たちは置いていきます。

詞はクミコ。なんだかの日本映画観て影響されて描いたとか。ネガティブからポジティブへの座標を移って行く詞と曲がバッチリ合っている。

ロックとポップに両足を突っ込んでいるチャットだからこそ成立出切るマジカルなロックチューンは、チャットの定番ソングになること間違いなし!

2.推進力
カップリングはえっちゃんの詞。なんだかかなり面白い世界観。下手な英語も出るけどそれもOK。えっちゃん持ち前の推進力で、チャットは世界を渡り歩くのだ!

3.three sheep
クミコの詞。前作のカップリングの「ドッペルベンガー」みたいな曲。
ここで注目なのは、この曲のみセルフプロデュースなのである。

遡ることデビュー前、レコード会社が決まったチャットはプロデューサーが付く事に嫌悪感を抱いた。
下積み時代から何もかも三人でやっていた自分達に、外部の人間が介入して、曲が変わる事を恐れた。何よりプロデュースさえ自分達三人でやれるはずだと感じていた。
時代的にインディーズのアーティストがバンドのみの少人数で作品を完成し、しかもそれが評価されて更に売れる事ができていた。
しかし常識的にプロデューサーは付いた。
元スーパーカーのいしわたり淳治もバンド解散した後に、プロデューサーになることを提案され、その相手がチャットモンチ-だった。こうしてチャットと淳治は手探りながらに作品を造り続けて行くことになるのだが、これがもう大正解なのは現状を見ればわかること。

過剰な編曲やオーバーダブを極力抑えたシンプルなバンドサウンドを最重視したプロデュースは元バンドマンならでは。
アーティストの方向性を可能な限り軌道修正する舵取りは見事。
しかし、チャットは「甘えてばっかりではダメだ」とセルフプロデュースに挑戦。まずはカップリングからというのが賢明。
正直、やっぱり違うなと思えてしまう。
だが、チャットはそのうちセルフプロデュースでアルバムを作る必要がある。そこらへんも勉強していただきたい。

そんなわけでチャットモンチ-の進化は止まりません。

オススメ度(ロック評価)・☆☆☆