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卍の城物語

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弘前中央高校演劇部第二十九回定期公演with青森中央高校演劇部

2008-06-07 17:46:01 | 演劇鑑賞
弘前中央高校の演劇部公演を観に行った。
高校の演劇など観に行くなよと思われる人もいるだろうが、なんといっても世界のナベゲン店主・畑澤先生が顧問を勤める高校であり、中央高校の演劇部は結構昔から他の高校演劇と一線を画しているらしいとの事。
更に畑澤先生の元勤務先の青森中央高校の演劇部がゲストっていったら観に行かなきゃならんでしょ。

会場は弘前市民会館。5時半開演だと思って5分前に行ったら、開場が5時半で開演6時からでまだ開いてなかった。
でも友人がいたのでお話して待つ。そしたら弘劇の若手俳優夫婦も来てて、友人と何やら話してたが、残念ながら先日の若手公演に行けなくて何も言えず。
こんな高校演劇まで観るなんて勉強家だなと思ったが、やはり畑澤チルドレンの演劇は重要なのであろう。
広い会場でほとんど高校生が多かった。他には出演者の関係者達であろうが、一般客の私達は堂々と一番前の真ん中を陣取ってスタンバイ。開演。

「駆け込み訴え」(朗読劇)
太宰治の小説の朗読劇。弘前と青森の中央の一年生を中心としたメンバーによる。
ユダのキリストを売る話。グダグダ聴いてたらそういえば読んでたと思い出した。滑舌悪めの下っ端メンバーたちなので発声を猛練習して欲しい。以上です。

「河童」
畑澤先生が青森中央時代に書き下ろしたもの。この作品で演劇の東北大会で最優勝を取って全国大会まで行った。
実は去年青森市まで行って観た。一回観たからいいかなと思ったが、役者陣が変わっているのを注目して見ることに。

ある日突如として河童になってしまった女子高生の悲喜劇である。
河童役は畑澤イズムの後継者・青森中央のエースこと太田媛乃チャン。はっきりとした顔立ちとそつなくこなす演技力はピカイチ。卒業後はナベゲンに入って欲しい。というか入るだろう。去年の河童役のコよりはもちろん上手かった。
恋人役の男子高生がチャラかったが役がよかった。
河童になっても思いを寄せるオニギリ君役は去年の彼(ナベゲンで活躍中)と同じ様なオニギリ体型。去年の方が抜群によかったけど、そんなに悪くはなかった。
イジメられっ子役は去年と同じ彼女。上手いんだかなんだかわからんが不気味な役を見事に演じ切った。去年より恐かった。
最後はまたダンス踊られたらどうしようかと怯えていたが普通に終わった。
役者によって全然違ってくるから面白い。去年と見比べれて観れたのがよかった。
でも河童の出オチとかヨモフレとかもうちょっとウケてもいい筈だった。青森といってもやはりアウェイ感が漂っていた。以上。

「去りし日の灯り」
弘前中央の斎藤礼奈チャン書下ろし。その時点でがっかり。畑澤先生、中央の為に新作書き下ろして下さい。そのうち出きるでしょうが。
舞台は終戦間際の青森。疎開イジメがテーマ。

メインだけど正直つまんなかった。別に戦前でなくてもいいし、疎開イジメはあったろうけど、そんなのどうでもいい。芝居が面白ければそれでいいのだが、基本的にアジアンのツッコミの隅田似の娘役とモリマンの種馬マン似の母親役の掛け合いが会場の笑いを誘っていたが、全編クスリとも出来ず。
えげつないイジメシーンで泣いてる観客もいたようだが、そんなの見せ付けずに勝負して欲しい。ちょっと金かかっていた。以上。

帰りは出演者がお出迎え。大人しい弘前中央の子達とやかましい青森中央の子達のギャップが面白かった。河童もお出迎え。写メ撮られてたが、実は自分も欲しかった。
青森中央は畑澤先生がいなくても当分頑張っていけそうな気がした。弘前中央は今後に期待。早く畑澤イズムが染まって欲しい。