客乗連絡会

客室乗務員が集うCAのひろばです

異常な勤務を何とかしたい・・・!

2012-10-01 21:00:58 | なんでもQ&A

Q  今、JALでもANAでも月間80時間超えが当たり前のように

   なっていますが、これってどうなんですか?

A  1996年5月にJALの先任客室乗務員だった岩本さんが

   香港のホテルでくも膜下出血を発症し、労災が争われた

   「岩本さん裁判」を知ってますか?

Q  いいえ、その方はどうなったのですか?

A  岩本さんは右半身のまひや言語障害が残り、これはきつい

   勤務が原因だと労基署に労災申請しました。でも業務外だ

   とされたので、家族や支援者の協力で裁判を起こし、地裁でも

   高裁でも「業務との因果関係があること」を認められました。

Q  それはどんな判決だったんですか?

A  高裁では、客室乗務員の勤務は「勤務の開始・就業時刻が

   一定していない」「振動、騒音、タービュランスにさらされる」

   「食事や休憩が満足に取れない」「不審者への対応など機内

   秩序維持に気を配らなければならない」などを認め、岩本さんは

   「倒れるまでの6カ月間、毎月75時間を超えている」「ニューヨーク

   便が3か月連続アサインされていた」「スケジュールチェンジで

   公休日からフライトへの変更が多かった」等で岩本さんの業務は

   「就業規則の範囲内でも業務上」であると認定されました。

Q  では、「月間100時間までだから健康上OK」ではないのですね!

A  そうです。みんなで保安要員として自信をもってフライトできるように

   組合で要求を出して、今の「勤務がきつくて健康に自信が持てない」

   という状態を改善していくことが大事ですね。 

Q  わかりました。組合でも話し合ってみますね。勤務の改善は、安全にも

   直結するので本当に切実です。 いい仕事をするためにみんなで

   頑張りたいです。