客乗連絡会

客室乗務員が集うCAのひろばです

世界の常識と日本のCAの状況

2014-04-12 22:56:26 | 事務局より

先日、各国の客室乗務員の問題を話し合う、ITF(国際運輸

労連)Cabin Crew Committee Meeting がありました。

この中で、先日お知らせした議題で話し合った他、下記の日本

独自の問題を報告しました。

1、 契約制での採用、(特にピーチなどのLCCでは3年のみの

   雇用となっている問題)

2、 労働基準法に違反した、休憩時間の明示のない長時間の

   スケジュール

3、 管理職からの主観的な評価によって賃金差別、パワハラ等

   が生じ、チームワークにも支障が出ている問題

4、 年に一度の定期緊急訓練が義務付けられているにもかかわらず

   ライセンスが付与されていない問題

5、 JAL、ANAの客室乗務員の99%が女性であり、30~40%の

   男性を採用している先進国の航空会社と比べ、異常である事、

   これは、安い賃金で、数年で入れ替えたいとする航空経営者の

   意向である事

などなど・・。 

これに対し、1番の「雇用」については、欧米ではLCCでも正社員採用

が当たり前になっています。また、3番の「評価制度」も、欧米では人権

侵害とされ、導入されていません。 

5番も、まさにこれは「日本の航空会社の恥」の部分ですね! 男性が

欧米並みに多ければ、スカイマークのミニスカ制服のような問題も

起こり得なかったでしょう  (男性CAがいれば、短パンをはかせる

のでしょうか??)

1~5のどの問題も、国際標準から大きく遅れている事を再確認して

帰ってきました。 私たちの人権や健康面はもちろんですが、何より

お客さまの安全という面からも、日本の客乗職の改善が急がれます