「じぇんごたれ」遠野徒然草

がんばろう岩手!

駒木千刈

2006-10-09 11:58:28 | 遠野
 遠野物語拾遺第42話
 とらねこ管理人による略文・・・
「雨乞いをするには、六角牛山、石上山などの高山に登って千駄木を焚いて祈るのが普通とされるが、滝壺に馬の骨を投げ入れて、その穢れで雨神を誘う方法もあるという。
 駒木の妻の神の山中に小池有り、明神様を祀ってあり、昔からこの池に悪戯をすると雨が降るという言い伝え有り、しかし、その行為を行なった者には良いことはないともいわれている。

 さて、近所に住む某が悪ふざけにその池に木石や馬の骨を投げ込んだが、その日のうちに気が狂い行方不明となった。
 村中総出で探したがついに見つからず、半年以上経ったある日、池の周りの木々の葉が落ちた大木の上にこの男が投げ入れられたような格好で骨ばかりの姿で発見された」

 ということで、駒木が主舞台のこの話し、この話の舞台となった池を探しにいざ上駒木界隈へ・・・


上駒木メインストリート・・汗
駒木菊池一族のお宅が密集しております。


旧上駒木会館(集会所)・・・国土調査等でお役人が休憩所として使用しております。


太郎沢方面・・・「たらじゃ」といいますが、子供の頃は熊の巣窟というイメージがございます。
太郎沢~高楢山というルート、昔から熊が多かったといわれます。


 実は、この池の場所については、妻の神の山中と書かれているようにさらに奥地と思われますが、地元で郷土史を研究する古老に以前聞いたことがございますが、この池は「千刈」にあった池で、現社寺工舎裏辺りにあった小池ではないのか・・・ということでした。

 確かに子供の頃、この辺には池やら沼みたいなものがいくつかございましたが、今は埋め立てられて何もございません。

 その根拠はどこからくるのか・・・聞きそびれましたが、白岩にある加茂神社はかつては駒木の千刈にあって、その址とされる言い伝えも存在しております。
 池には明神社が祀られていたといわれ、加茂神社は加茂の明神ともいわれ、このことから端を発しているのではないか・・・と私なりに解釈しております。


社寺工舎・・・遠野を代表、いやっ東北を代表する宮大工工房といいますか、遠野でも業績優秀な企業ともいわれております。
全国各地の寺社の建設、改修、補修、常に複数の現場を抱え多忙とのこと、創業者である棟梁の努力の結晶というべき、駒木が誇れる宮大工集団といえます。


 この画像の付近にも小池がありましたが、今は原野となっております。

 ということで、とりあえず探訪してみた箇所は空振り、見当違いかもしれませんので、次回情報を仕入れまして挑戦ということになります。

 ところで千刈という地名・・・ひとつの田んぼから千刈以上収穫できたとか、千刈収穫できた田んぼを有する地域という意味合いか、とにかく地元では狭い範囲ながらも千刈と呼んでいる。

 千刈といえば蒼前神社






蒼前神社

 由来は他サイトやらブログでもご紹介しておりますので、割愛いたしますが、牛馬を飼育、扱う人達により長く守られ伝えられてきた神社である。
 現神殿は昭和54年に屋根の葺き替え(瓦~トタン)と一部改修を施し、地元の畜産関係者によって鳥居や牛の像一対が奉納されたそうです。
 由来が書かれた文字は福泉寺二世住職、故宥然和尚によるものです。

 なお、御神体脇の馬の像、これももしかしたら宥然和尚の作かもしれません・・・和尚の特徴ある彫物といった印象からです・・・汗
(画像は掲載しておりません)




牛一対(べごっこ)

 
 千刈から妻の神方向・・・・草原の風が爽やかでした。






おまけ

千刈のねごっこ・・・上駒木にて

コメント (6)
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