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「じぇんごたれ」遠野徒然草

がんばろう岩手!

素朴な遠野

2005-04-02 22:25:29 | 遠野
ようやく春めいたといいますか、春らしい一日となった。
風は少し強かったけど早池峰山もすっきりとみえ、野良仕事に繰り出す農家の人々も若干見受けられる遠野の春の風景でもあります。

遠野・・・
今や全国に名が知れ、遠野を扱うテレビ番組も多く、岩手県では平泉と並ぶくらいメディアに登場という昨今ではないですかね。
また遠野市もこれらをPRするすべは知っていて、どぶろく、遠野物語、グリーンツーリズム、郷土芸能・・・とにかく遠野の名を聞くたびに何故か密かに微笑む自分が其処に居るのです。

子供の頃から高校を卒業するまでは、とにかく遠野に関してはあまりいい印象はなかった。できれば高校を出たら都会にでも行きたい、楽しみがない、思う仕事がない、今思うと単純な理由でしたが、とにかく離れたいと思っていた。
また新日本紀行という番組や遠野を紹介する画像は、萱葺屋根の家に降りしきる横殴りの雪模様、頬かむりの老人がゴム長はいて歩いている風景、いつもこんなもんばかりでした。現に遠野駅に降り立った大学生位の女性達が、駅を出るなり「あれ~信号機がある、車もいっぱい、大きな建物もあるのぉ・・」だってさ、この人達のイメージは駅前から南部曲屋があったり、町並みが小さく、すぐ郊外には遠野物語の世界や素朴な風景が広がっていたに違いない。「ばがにすんなぁ、信号機くれえあるじぇ」これが素直な当時の思いでした。
ただようやく、今も残る素朴な風景、何気ない景色が遠野の財産であるとわかってきた次第でもあり、子供の頃の景色ともだいぶ違ってきている現実、ようやく目が覚めたという感じでもあります。

遠野のイメージと少し違う祠・・・萱葺屋根だったり傾きかけた鳥居が思い当たると思いますが、画像は総トタン葺きの祠・・・それでも田園の中に溶け込んでおります。
コメント (3)
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