見もの・読みもの日記

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深川八幡祭り2017

2017-08-13 23:46:35 | なごみ写真帖
「深川の八幡さま」とも呼ばれる富岡八幡宮の例大祭(深川八幡祭り、2017年8月11日~15日)が行われている。今年は三年に一度の本祭りで、今日は丸一日かけて「各町神輿連合渡御」が行われた。

朝、とりあえず八幡宮に行ってみようと永代通りに出てみると、門前仲町の交差点から東は全面交通止めになっていて、各町の神輿が待機している。今年は大神輿が53基だという。あれ?神輿の一覧表(番付みたいな)には55番まであったのに、と思って、よく見ると4番と42番は欠番だった。なるほど。町内ごとに異なるデザインの半纏を着たかつぎ手が、神輿1基につき数十人から百人くらい待機している。朝早いこともあって、私のような普段着の見物客は少ない。これは見る祭りではなく、参加する祭りなのだなと感じた。

神輿は八幡宮の西側から順番に進んでくる。八幡宮の鳥居前で90度向きを変えて、神職にお祓いを受け、ついでにくるりと回ったり、激しく上下動したり、デモンストレーションしてから、東(木場)の方向へ進んでいく。



次にどの町内の神輿が来るのか、巡行の順番を記したチラシやパンフレットを見ればいいのだが、あいにく持っていない。こういうときは、神輿の一覧表をプリントした公式Tシャツを着ている人がちらほらいるので、そっと視線を送る。このTシャツ、背中にプリントされているので、本人のためにはならないが、周囲の人間には大変ありがたい。

↓私の町内会(永代二丁目南)の神輿。深緑色の半纏がめずらしく、オシャレなのだ。



西に進んで最初の交差点で「富二(富岡二丁目)のおもてなし」の看板を掲げた壇上から、容赦なく水が浴びせられる。深川八幡祭りは、別名を「水かけ祭り」とも呼ばれるのだ。



BGMは主に太鼓だが、お囃子も出ていた。少人数なのに笛の音がよく通っていた。そしてテンポがすごく速い。



神輿の出発を半分くらい見届けたところで、いったん家に戻り、小休止。神輿は大門通りを北上し、深川資料館通り~清州通りを経て清州橋を渡り、再び永代橋を戻ってくるので、12時頃、橋の様子を見に出かけた。先頭の神輿が現れた頃は大混雑だったが、何しろ50余基もあるので、次第に人も減り、ゆっくり見物することができた。

橋の前後には消防庁の職員が待ち構えていて、威勢よく水をかけてくれる。これは西の橋詰(新川側)。





橋の上は風が通って涼しかった。大勢で足を踏み鳴らすと、心なしか橋が揺れる気がする。永代橋は、江戸時代に、この深川八幡祭りの人出に耐え切れず、崩落した歴史があるが、まあ今の橋は大丈夫だろう。



永代二南の神輿は、先頭に車椅子に乗ったおじいちゃんがいて、介添えの人は、神輿におじいちゃんの顔を向け、後ろに車椅子を引きながら、そろそろと進んでいた。あと、この集団は女性が多くて、二つに割った竹(?)をカチカチ鳴らして、賑やかにリズムを取っていた。



永代通りに戻った神輿は、再び八幡宮の鳥居の前まで行き、神職に水をかけてもらう。そのあとも、意気軒高と東へ進んでいくので、もう1周するのか?と目を疑ったが、練り歩きながらそれぞれの町に戻るらしい。私も家に戻って涼んでいると、午後4時頃、町内の神輿が帰ってきた。ご苦労様でした。

おまけ:総代の半纏は、背中に八幡宮のハトが八の字を描く。かわいい。



提灯。「八幡宮」の文字が楷書のものと行書(草書?)のものがある。我が家の近所は後者が多い。



しかし、こんな広範囲の町を束ねたお祭りが成立するって、東京も捨てたものじゃないねえ。楽しかった。
コメント
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