「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

オーディオ談義~口径20cmのSPユニットの低音~

2009年08月07日 | オーディオ談義

8月4日(火)のお昼過ぎ、ようやくオークションで手に入れたSPユニットのアルテックの「フルレンジ型403A」(口径20cmがやってきた。

さあ、それからが大変。とにかくブログの更新がまったく脳裡に浮かばないほどの大忙しの日が2日間ほど続いた。

まず補助バッフルの作製が最初の関門。丁度、自宅のトイレの改修移設工事に来ていた大工さんに頼むと一つ返事で引き受けてくれた。

                      
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 バックロードホーンに取り付ける補助バッフル。縦、横30cmの四角形(厚さ1.5cmの合板)に直径19cmの穴をくりぬいてもらう。この19cmというのがちょっとしたミソで、アキシオム80の場合は20cmでいいが、アルテックの場合は19cmでないと取り付け出来ない。SPユニットの内径、外径を十分チェックして穴あけする必要あり。

 1にアルテックの「403A」をネジ止めし(4個の穴)、それをSPボックスにさらにネジ止めして取り付けた。前もってドリルで穴を開けておかないとネジが入り込まず、これが左右なので結局、16箇所の穴あけ。

 今後の話になるがタンノイのウェストミンスターに取り付けているJBLの130A(口径38cm)を外してフォステクスのSPユニット「SLE20W」〔口径20cm)を取り付けるための補助バッフルも作製。直径が39cm、内径が20cmのドーナツ型である。

次にSPユニットへの結線。丁度ウェスタンの細いワイヤーケーブルを以前購入していたのが大助かりで、これを活用し、全てハンダ付け。ワイヤーの芯を剥くのが大変でやたらに時間が掛かる。

作業の合間には、最近やや痴呆気味の92歳になる母が、大工さんのたてる騒音に興奮して、「この家をいつ売り渡すことに決めたのか」と”わけ”の分からないことを言い出して詰め寄ってくる。

「母さんの足が不自由なのでそのためにトイレの工事をしてるんだよ」と何度言っても、2~3時間もすればもう忘れてしまう。ウロウロして大工さんの作業の邪魔にはなるし困ったものである。とにかく目が離せない。

「オーディオに専念させてくれー!」と思わず悲鳴を上げそうになるのをじっとこらえてひたすら耐える非常に感心な親孝行の自分がいる。

SPユニットの作業終了後もいろんな試行錯誤の末、結局、完成を見たのは木曜日の午後のことだった。

                           

左側が完成後の写真で、ポイントはサブウーファーをバックロードホーンのボックスの上に載せるという奇想天外な発想。

右側がこの際ついでにということでウェストミンスターから取り外したJBLの130Aユニット。おそらく今後、二度と使うことはあるまい。

さていよいよ試聴である。通常のシステムでは低域に38cmのユニットを使い、中域、高域には小さなユニットを使うのだが、今回はアキシオムの音に合わせるため、あえて低域に口径20cmのアルテックのユニットを使うという常識外の大実験。

結局、音の定位が向上し、低域の分解能が増すことは容易に予想できるがその反面、量感を失うのは確実なので”どの辺”まで許せるかという話になる。

しかし、やはりアルテックはすごかった。どうやら心配は完全な杞憂に終わったようでJBLの130Aに遜色のない低音が出るのには驚いた。しかも音楽信号への反応の早さがアキシオム80の音と見事に溶け合っている。

いやあ、満足、満足!まる2日間、フーフーいって汗を流しただけのことはあった。

8日(土)の午後には大宰府のM田さん、N村さんがお見えになる予定なので是非聴いてもらってご意見を拝聴させてもらおう。

                          

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