前回のブログ「ナポリ、そして浜辺の歌」を読んでいたら、つい「浜辺の歌」が聴きたくなったのでさっそく「ユーチューブ」の出番。
♪ あした 浜辺を・・と、一緒に声を出して歌っていると、まるで心が洗われるようで日本人に生まれて良かったとつくづく思った。
何といっても言葉が「詩的」でとても美しい。
もちろんクラシック(オペラ、ボーカル)もいいが、言葉の意味がストレートに伝わらないので詩的なイメージが湧きにくいのが難点。
で、関連して思い出したのが「花の街(まち)」(作曲:団 伊玖磨)という曲で、これもなんだか哀愁味を帯びていて大好き~。
これまた大好きな「島田祐子」さんの声でときどき楽しんでいる。
余談になるが「顎が横に張った」顔は歌唱力が安定していて美しい声の持ち主が多いことにお気付きだろうか・・。美空ひばり、五輪真弓、等々。
おっと、忘れちゃいけない「エディタ・グルべローヴァ」(オペラ「魔笛」の「夜の女王」)もそうですね。
話は戻って、たまたまだが図書館から借りてきていたのがこの本。
作曲家「団 伊玖磨」(だん いくま)の生涯の足跡を記したものでたいへん興味深かった。
もちろん「花の街」への言及もあった。詩人で本曲を作詞した「江間 章子」は次のように解説している。(55頁)。
「花の街は私の幻想の街です。戦争が終わり、平和が訪れた地上は瓦礫(がれき)の山と一面の焦土に覆われていました。
その中に立った私は夢を描いたのです。ハイビスカスなどの花が中空に浮かんでいる、平和という名から生まれた美しい花の街を。
詩の中にある「泣いていたよ 街の角で・・」の部分は、戦争によってさまざまな苦しみや悲しみを味わった人々の姿を映したものです。
この詩が曲となっていっそう私の幻想の世界は広がり、果てしなく未来へ続く<花の街>となりました。
<花の街>はたびたび「婦人の時間」(NHK)で放送されたあと「メロディーにのせて」という婦人番組のテーマ音楽として10年近くにわたりラジオから流れ人々に浸透していった。」
第一番
七色の谷を越えて 流れていく 風のリボン 輪になって 輪になって かけていったよ 歌いながら かけていったよ
第二番
美しい海を見たよ あふれていた 花の街よ 輪になって 輪になって 踊っていたよ 春よ春よと 踊っていたよ
第三番
すみれ色してた窓で 泣いていたよ 街の角で 輪になって 輪になって 春の夕暮れ ひとりさびしく 泣いていたよ
寂(せき)として言葉なし・・・。
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