このところもっぱらオペラ用として愛用している口径20cmのフルレンジ。
サブウーファーとして100ヘルツ以下(-6db/oct)の低音域をウェストミンスターで補強しているが、どうやらドツボに嵌ったみたいでまったく不満を感じないまま1週間余りが経過した。
「もうこのサウンドで十分だな」と、自分自身に言い聞かせながらもつい変化を求める気持ちというものは恐ろしい(笑)。
久しぶりに「AXIOM80」(復刻版)に変えてみようかな~。
スピーカーを交換するときはだいたい朝の起き抜けの時と決まっている。睡眠時間によってしばしサウンドと決別しているので未練が断ち切りやすいというわけ(笑)。
ものの5分もあれば入れ替え完了。
これもサブウーファーを使って100ヘルツ以下を補強している。
で、ワクワクドキドキしながら聴いてみると、さすが・・、細かい音を再生できる繊細にかけては超一流だろう。
とはいえ、実はいまだにこの「AXIOM80」には、てこずっており理想の音には程遠い段階で、現状は80点くらい。
理想は「ふっくらとした音」なのだが、ときどき高音域に神経質さが垣間見えるのが難点。
おおらかな体育会系の音は論外だが、あまりに痩せ型の神経質な秀才型もよろしくない(笑)。
これまで、このユニットを所有されているお宅の音もいくつか聴かせてもらったが、自分が理想とする音ではなかった。
「耳のいい持ち主」の他家でもそうなんだから、我が家では推して知るべしですよね。
もう悪戦苦闘するのも20年以上になるのでこの頃ではあきらめの境地に入っているが、粘っこい性質なので折に触れてささやかな抵抗を試みている。
で、この超繊細なユニットをうまく鳴らすコツは何といっても「箱」と「アンプ」だろう。
画像でご覧のとおり、自作の「板厚1.2cm」の箱に内蔵しているが、やや小さすぎるかもしれない。「ARU」(背圧調整器)代わりに、下部に1cmほどの隙間をつくっている。
次にアンプだ。
何度でも言うようだが「スピーカーはアンプで生きもすれば死にもする」ので、箱のマイナス部分をできるだけアンプでカバーしたいところ。
その昔、「AXIOM80」の愛好家として知られた「瀬川冬樹」さんというオーディオ評論家がおられたが、この方は「45」アンプで鳴らされていたそうで、小出力の質のいい真空管アンプが理想的なのかな。
アメリカの真空管の系譜は「71A→45→50→2A3」だと聞いているので、このほど新装なった2台の「71A系」アンプで鳴らしてみよう。
二つとも似たようなアンプで「前段管」が違うだけ、左側が「AC/HL」(英国マツダ:初期版)、右側が「ECC83」(英国BRIMAR)。
悪かろうはずがないとは思うが、この興味ある一騎打ちの結果は・・。
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