オーディオは「八岐大蛇」みたいなもので、システムの入り口から出口までキーポイントがいくつもあってまったく手を抜けない。
たとえば、CDの場合は「CDトラポ」「DAC」そして増幅系の「プリアンプ」「パワーアンプ」、変換系の「スピーカー」といった具合だが、増幅系の細部にわたっても良質の真空管の選択が必須の課題となる。
それに、機器同士の相性も大切なので選択肢が多ければ多いに越したことはなく、自然と機器類が溜まっていく。
で、我が家では現在のところ「CDトラポ」が2台、DACが4台、プリアンプ3台、パワーアンプ9台、SPが6系統あって、少数精鋭主義にはほど遠いが、パワーアンプとSPはこれ以上必要ないと思うものの、プリアンプがちょっと手薄な感が否めない。
現在、性能に大きな不満はないけれど、もっとあれば彩が増えて楽しくなるかもという思いがチラッと脳裡をかすめるときがある。
そこで、お値段と性能との見合いになるが、もし「掘り出し物」があればと「オークション」でもちょくちょくチェックしているが、つい先日見かけたのがトライオード社のプリアンプ。
リモコン操作でボリューム調整が可能だし、大型の整流管(274B)が使ってあるのが特徴で、すぐにウォッチリストに登録して追跡開始。
ところが1000円スタートなのにみるみる「お値段(入札価格)」が急上昇し軽く10万円を突破しそうな勢いに。
一度も音を聴いたことがないプリアンプに大枚を投じる気はさらさらないので早々に戦意喪失。
で、最後はいったいいくらぐらいで落札されるんだろうと「高みの見物」ときたが、結局「13万5千円」也(5月1日)だった。
「相場よりちょっと高すぎるんじゃないかな」という思いがよぎったが、どうしても欲しい方がいたんだろうに落ち着いた。
で、一昨日(4日)のこと、娘と近くの公園をウォーキングした後に本屋さんに立ち寄って、久しぶりに最新の「管球王国」(季刊誌:103号)を立ち読みしたところ「プリアンプ」特集が組まれていて、このトライオードのプリアンプが取り上げられており「オーディオ評論家」から絶賛に近い褒められ方をしていた。
「な~んだ、高値の原因はそういうことか!」と、疑問が氷解した。
いまだに「オーディオ誌」の記事を鵜呑みにする方が沢山おられるようでして(笑)。
とはいえ、自分も若いころは「オーディオ誌」の記事を「目を皿のように」しながら一喜一憂したものだがと甘酸っぱい記憶が蘇ってきた。
「時代は巡る」のだろうか(笑)。
で、拙い経験から申し上げると「好きな音」に最短距離で辿りつこうと思ったら、信頼のおける(損得抜きの)相談相手を見つけることが何よりも肝心だと思いますけどね~。
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