「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

オーディオ談義~「やっと二歩前進?」~

2010年09月11日 | オーディオ談義

9月に入ると我が家の「オーディオ」が急に賑やかになった。

2日(木)に湯布院のA永さん、3日〔金)には杵築のM崎さん、そして5日〔日〕には福岡からオーディオ仲間たちが3名と相次いでお客さんがお見えになり、我が家の「音質」に対する遠慮のないアドバイスをいただいた。

「心中穏やかならぬものがある」のは、オーディオ・マニアの方なら当然お察しのとおりだが、自分は努めてこういうアドバイスは向上の”きっかけ”になるので非常に「ありがたい」と思うことにしている。

どんな世界でもそうだが「上には上」があるんだから、いつも「学ぶ」という姿勢は持っていたいし、
それに「理想の音」に近づくには「本当にいい音ですねえ」と、お世辞抜きに感心してくれる人が一人でも多く増えてくれることに越したことはない。

今回のアドバイスの中身といえばつまるところ「音の抜けとバランス」に尽きるが、6日〔月〕から数日間心当たりの箇所を少しばかりいじってみた。

☆ DAコンバーターの「アルゴリズム」の変更

現在使っているDAコンバーター(以下「DAC」)はワディアの「27ixVer3.0」。もう10年以上も使っており、ボリューム機能を持っていてプリアンプが不要なので随分重宝しているが、2004年に一度バージョン・アップしている。

「DAC」とはデジタルigital)信号をアナログ(nalog)信号に変換〔onvert)する機器のこと)。

              

このDACは3種類の「アルゴリズム」の選択機能を持っている。

「アルゴリズム」というのは、一言でいえば計算方法のことで、たとえばCDの44.1KHzのデジタル信号を64倍にアップサンプリングするときに、時間/周波数の二つの領域の特性バランスを最適化する計算方法のこと。

といっても、自分にも原理が完全に分かっているわけでもないが。

ともあれ、この3種類のアルゴリズムは音楽の構成要素や録音の差異などによって生じる微妙な表現の違いを描き分け再生音の質の幅を大きく広げるとのこと。〔取説より)

アルゴリズムA

イメージフォーカスと空間表現に優れた音響を再現する。ワディアのアドバンテージを究極に果たすアルゴリズム。

アルゴリズムB

Aよりもパスバンドの平坦特性を改善し、中庸を得たサウンド。

アルゴリズムC

Bよりもパスバンドの平坦特性をもう一段階改善している。ディテール表現」が豊か。

BとCは2004年のバージョンアップのときに追加された機能だが、
どちらかというと「繊細な音」が好きなので、「ディテール表現が豊か」ということを鵜呑みにしてこれまで、ずっと「アルゴリズムC」で通してきた。

ところが今回、検証の一環として「アルゴリズムA」に設定して聴きなおしたところアッと驚くほどの違いがあった。

明らかに「音」の空間表現に「一日の長」がある。「あれ~っ、早くAにしておけばよかったのに!」

とにかく、これで「一歩前進」。

☆ 口径20cmのウーファー4個を3個に変更

現在、低域には口径20cmのウーファーを片チャンネル4本並列に接続して使用している。周波数はおよそ200Hz以下を担当させているが、エネルギー的には20cm×√4=40cm口径のウーファー〔1本)を使用している勘定になる。

これはこれでいいのだが、中高域のSPユニットが「アキシオム80」1本なのでバランス的にどうかと、試しに4本から1本減らして3本にしてみた。単にアンプから該当の1本のSPコードを外すだけなので実に実験が簡単。

これで低域は、計算上20cm×√3=約35cm口径のウーファーに匹敵することとなる。

それと引き換えに倉庫に押し込んでいた「サブウーファー」を再度引っ張り出してきて40ヘルツ以下を担当させて設置してみた。

                

こういうときにラインレベル出力分配器(エーワイ電子)が4口と余裕があるので助かる。

結果は正解で量感はほとんど遜色無しになり、音の抜けというかスッキリ感が向上して随分とバランスが良くなった。

これでやっと「二歩目の前進」。

その気になればオーディオは”いじる”ところがまだヤマほどあるが今回はこのくらいにしておこう。

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