左が我が家の「深紅のバラ」一輪、そして右がお隣さんの「モッコウバラ」の群生。
「個体 VS 集合体」の鮮やかな対比ですね。
ただ惜しむらくは昨日(18日)の雨によってだいぶ散ってしまった。
お隣さんはこのところ奥様が腰痛とのことでご主人が庭の手入れをされているが「だいぶ散りましたね。花の命は短いですねえ」と水を向けると、「そういえばこういう川柳がありましたよ」とご披露された。
「我が妻は 花びら落ちて とげ残る」
「いやあ、我が家でも同じです」(笑)
閑話休題
久しぶりに登板した小振りの「JBLサウンド」だが例によってベストアンプの選定作業に取りかかった。
当初はこの「300Bアンプで十分、ほかのアンプは出番なし」と踏んでいたがそれほど単純な話で済めばオーディオは成り立ちませんよね(笑)。
そこで引っ張り出したのが「山椒は小粒でもピリリと辛い」という表現がピッタリの「371シングルアンプ」。
久しぶりの出番です。
オール・ナス管で構成したこの「371」アンプの概要を記しておくと、
インターステージトランスは国産ものが入っていて、真空管は初段管が「AC/HL」(英国マツダ:最初期版)、出力管が「371」(カニンガム:トリタンフィラメント)、整流管が380(カニンガム)
ちなみにアメリカ管の場合「ナス管」はすべて3桁表示の番号になります。
このアンプの実力をいかんなく発揮させるために選別できる部分があるとしたら何といっても整流管でしょう。とにかく整流管次第で怖いほど音が変わりますからね!
そこですかさず実験を。
左からカニンガムの380、スパートンの480、以下ST管のRCAの83V(1930年代:刻印)、ブライマー(英国STC)の「80S」、レイセオンの「80」。
持ち主が言うのも何だが、すべて一流の老舗ブランドばかりである。
これらを1本づつ差し換えて根気よく試聴してみたが、ほんとにまあ、たかが「交流を直流に変える役目」だけなのに音がコロっと変わるのだから改めて驚く。
そして相性テストの結果は「480」がダントツだった。その理由は「音の響きが豊かで力強くなる」こと。
音の鮮度からいえば「83V」が一番でイギリス系のユニットには合いそうだが「D123+075」には鮮度よりも豊かな響きの方が大切だ。
「480」を装備した小振りの「371アンプ」は大柄な300Bアンプに比べると明らかに音のスピード(音声信号に対する応答性)が速い印象を受けるので、図体が大きいばかりが能じゃありませんね。
それぞれのアンプには独特の持ち味があって捨て難いです。
結局、一つのスピーカーの個性をすべて引き出そうと思ったらアンプは「大味 VS 小味」の観点から少なくとも2台以上は要ると思いますよ。
いささか手前味噌ですがね(笑)。
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