「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

オーディオ談義~4人のオーディオ愛好家のご来訪~

2009年07月18日 | オーディオ談義

17日金曜日の昼下がり、昼食を終えてくつろいでいたところオーディオ仲間のN松さんからいきなり電話が入った。

「今からアキシオムの音を聴かせてもらいたいのですがいいでしょうか?」「エッ、今からですか!」とさすがに慌てたが、特に予定も入ってないので「どうぞ、どうぞ」。

N松さんには、アキシオム80の修理が無事終わったこともあってつい先日、こちらからお誘いの連絡をしていたので近いうちにお見えになるだろうとは予測していたが、まさか今日になるとは夢にも思わず。

訪問団のメンバーはN松さん、M山さん、A田さん、そしてY口さんの4名、いずれも大分市内にお住まいで以前にも我が家にお見えになった方々ばかりでオーディオ歴の長い猛者ばかりである。

N松さんは普段お見受けするかぎりきちんと予定を立てて行動される方なので、これは推測だがどこかのオーディオショップで偶然出会い、懇談中に急に我が家への訪問の話がまとまり代表して電話されたものと踏んだ。

いずれにしろ、こちらの猶予時間は30分ばかり。まずアンプなどの各スイッチを急いで入れるのが先決。真空管アンプが本調子になるためは電源を入れてからおよそ30分は必要なのだ。

次に部屋の片付け。日頃から整理整頓が苦手なのでこういうときにツケがきてしまい、お客さんが見えるたびにドタバタするのは恒例行事である。まず竿ケースをはじめ釣り道具一式を隣の部屋に運ぶ。そのあとは雑誌、本などを整理し、スペースを確保してから2階からイスを2脚運び入れ。

あらかた準備が整うと、改めていろんな曲目をテスト試聴。おかしなもので、一人で聴いているときは「いい音だあ~」と感涙(?)に咽ぶのだが、耳の肥えた連中に聴かせるとなると急に音のアラが気になりはじめ自信が段々と失われていく。

まるで
入試を目前に控えた受験生の気持ちといえば分かってもらえようか。

不安にさいなまれながらも、時間だけは無情に過ぎてそのうち玄関のチャイムがピンポーン。

「やあ、やあ、お久しぶり~、どうぞ、どうぞ」「突然お邪魔してすみませ~ん」。42㎡の部屋にオーディオ装置やCDケースなどを除いて大人が5人となると結構窮屈になる。部屋は当然デッドになるがアキシオムの高域が多少にぎやかなので丁度いいかもしれないなんて計算が思わず働く。

予想どおり各自持参のCDが見当たらないので、自分が目論んでいたお気に入りのCDを順番にかけていった。

以下、
はジャズ、はクラシック、は歌謡曲

 カインド・オブ・ブルー(マイルス・デヴィス)

 ちあきなおみ全曲集~黄昏のビギン~(男の友情)

 ショパンのバラード1番(ピアノ:エフゲニー・キーシン)

 バッハのパルティータ3番(ヴァイオリン:ヒラリー・ハーン)

 ワルツ・フォー・デビー(ビル・エヴァンス)

 サキソフォン・コロッサス(ソニー・ロリンズ)

 ブラームスのヴァイオリン協奏曲(ヴァイオリン:ワディム・レーピン)

☆ ちあきなおみ全曲集~黄昏のビギン~(紅とんぼ、君知らず、逢いたかったぜ)

ジャズからクラシック、歌謡曲までまったく多彩でアトランダムの選択のようだが一応は考えてある。

ヴァイオリン、ピアノ、ボーカル、オーケストラ、金管楽器、打楽器など音楽として考えられる主な楽器はほとんど網羅したつもりだし、4名の方とも基本的にジャズ・ファンなのでその辺を考慮してジャズが多くなった。

よその家のオーディオ装置を聴かせてもらって面と向かってけなす人はよほど親しい間柄でなければまずいない。「貴方の息子はバカですね」と言うのと同じことだと聞いたことがある。そういう割り引き面を十分考慮することを念頭においてそれぞれの言葉を羅列しておこう。

「非常にクォリティが高い音」
 
「この前よりもはるかに良くなった」

「”ちあきなおみ”はこんなに歌がうまかったの」

「ワルツ・フォー・デビーのバックに聴こえるカップ(食器)の触れ合う音が生々しい。音のヌケが良くてまとわりつかない」

「こんなに高域が繊細で伸びていたら075(JBL)は必要ない」(因みに当日は075ツィーターを外していた)

「PX25真空管とアキシオム80は相性がいい」

何よりも、皆さんが耳を澄ましている雰囲気でおおよそ音の印象の良し悪しは判断できる。N松さんなんかは”ちあきなおみ”に感激されてCD番号を記載されていた。

自分も改めてよくぞここまで歩んできたと実感した。お仕舞いのほうには、アキシオムが皆が注視する舞台の上で細身の身体をふりしぼって一生懸命歌っているような気がしてきて何だか、けなげな愛娘のように感じ秘かに涙ぐんでしまった。単なる物体に人間並みの愛情を感じたのはこれが初めて。

アンプと違ってスピーカーはやっぱりオーディオ装置の中でダントツのスターなのである。

最後に「サキソフォン・コロッサス」の1曲目”セント・トーマス”で次の実験をしてみた。

 CDをCDトランスポート(WADIA270)で聴いた場合

 配信音楽を取り込んでiPODを利用して「170iトランスポート」で聴いた場合

 CDをパソコンから取り込みiPODを利用して「170iトランスポート」で聴いた場合

ただし、
1、2、3ともDAコンバーターは「WADIA27ixVer3.0」。

皆さんのご意見では「がベストでは甲乙つけがたし」で一致をみたが、は圧縮度やパソコンの能力も絡んでくるので一概によりも劣るとは言えないかもというのが結論だった。

いずれにしても、今日の試聴会はなかなか好評だった。欲を言えばもっと音に厚みと”ふっくら”とした趣がほしい気もするが片チャンネル1本で中高域専用のアキシオムではこれが限界だろう。将来的には2本にする手もあるが・・・。

                              

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« オーディオ談義~帰ってきた... | トップ | 釣り紀行♯51~スズキとボラ... »
最新の画像もっと見る

オーディオ談義」カテゴリの最新記事