「何か面白い新刊が入ってないかなあ」と2~3日おきに訪れている「県立図書館」だが、残念なことに「本の整理」とやらで1月24日~2月7日(月)まで15日間の閉館状態にある。
ちょっと休みが長すぎるんじゃないかっ!(笑)
仕方がないので隣町の図書館に足繫(しげ)く通っているが、言い方は悪いが鄙びた町なのに図書館は広くて立派な建物に入っており、地元の別府市の図書館とは大違い。
図書館の充実度は地域の文化レベルと比例すると言われているが、住んでいる町の悪口を言いたくはないものの、おそらく人口10万人以上の都市でこんなにお粗末な図書館は別府市が日本全国広しといえども「ワースト1」ではなかろうか。何しろ展示スペースは狭いし、専用の駐車場も無いんだから~。
その原因となると、まず政治家である市長と市会議員の自覚に起因するだろうし、ひいては「図書館の充実」を選挙で訴えたところで票に繋がらないので、市民にも一端の責任があるのだろうし、最終的には文化的な「風土」にも及んでくる。
それはさておき、(隣町の)素敵な館内の一角にある「新刊コーナー」で、めぼしい本が見つからなかったので、同じフロアーの少し離れた場所で「あいうえお順」(作家名)に並んだ書籍コーナーをぶらついていたら「本屋大賞コーナー」という仕切られた箇所があった。
んっ、「本屋大賞」ご存知ですよね!
念のためググってみました。
「2004年に設立されたNPO法人・本屋大賞実行委員会が運営する文学賞である。
一般的に日本国内の文学賞は主催が出版社であったり、選考委員が作家や文学者であることが多いが、この本屋大賞は新刊を扱う書店の店員(約100名)の投票によってノミネート作品及び受賞作が決定される。
現在は直木賞や芥川賞を受賞した作品よりも売り上げ部数が伸びるとして大きな注目を浴びている。」
思わず、この「展示コーナー」に感心した。
過去20年近い「本屋大賞」あるいはノミネートされた本を手分けして探し出して展示するのはさぞやたいへんな手間がかかったことだろう。
読者に何とか面白い本を提供したい、あるいは読書癖をつけてもらいたいことの証だろうが、「県立図書館」なんぞではついぞお目にかかれない発想である。
さっそく、その中から3冊借りてきた。
伊坂幸太郎さんの「アヒルと鴨のコインロッカー」は、県立図書館で貸し出し中だったのでやむなく諦めていたがここで見つかったのは僥倖だった。
メル友の「I」さんが愛読されている作家で、一気に読むと楽しみが減るとかで1冊づつ丁寧にそれこそ舐めるように読んでおられるそうで、それほどの作家なら読んでみようと思い立った。
先日、「ひかりテレビ」で「伊坂」さんの著作「重力ピエロ」が映画化され放映されていたので何の気なしに観たがタイトルから想像した内容とは大違いで、あまりにも重たいテーマに打ちのめされた。
優しい夫と可愛い男の子にめぐまれ幸せな家庭生活を送っていた美貌の主婦が白昼自宅でいきなり侵入してきた男にレイプされ、その子を産んで・・。
しまった! 原作を先に読めばよかった(笑)。
最後に、悪口を言った別府市だがようやく重い腰を上げて図書館構想が動き出したようだ。
ただし、何年先になることやら~、自分の寿命からしてもう間に合いそうにない(笑)。
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