「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

テレフンケン「RS289」アンプの波紋

2018年08月21日 | オーディオ談義

前回のブログ「凄いアンプ!」を4日間に亘って公開したところ、日ごとにアクセス数がうなぎ登りとなったのには驚いた。

具体的には17日(金)が閲覧数「1907」、訪問者数「816」、以下同様に18日は「2248」「916」、19日は「3416」「919」といった具合。

12年間に及ぶブログの歴史でこういうことは初めてで、通常は(アクセス数が)じり貧になるのがオチだ。

それだけ読者の興味を大いに引いたと推測されるわけだが、オーディオ機器は実際に耳で聴いてみないとその真価は分からないので、来たる「真空管アンプオーディオフェア」(10月初旬:東京)でこの「RS289」アンプをぜひ聴いてみてください。一聴の価値はあると思いますよ~。

さて、試聴用として借り受けたこの「RS289」アンプだがその実力の程は当然のごとく我が家の既存の真空管アンプ群の「心胆を寒からしめる」ほどだった(笑)。

           

この10日間ほどいろんなスピーカーに繋ぎ変えて大いに愉しませてもらっているが、当然のごとく我が家の4系統のスピーカーとアンプの編成にも大きな波紋をもたらした。

まず何よりもその「あおり」を一番先にくらったのが、これまでエース的な存在として栄華を極めた「6A3・WE300B兼用」アンプだった。

          

出番がすっかり少なくなり、見る影もなくなって実に可哀そう(笑)。

まさに「祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり 沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理(ことわり)をあらわす おごれる人も久しからず ただ春の夜の夢のごとし 猛き者も遂には滅びぬ 風の前の塵に同じ」(平家物語)というわけ。

とはいえ、素性はとてもいいしこの逸材をそのまま眠らせておくのは実にもったいない。

そこで目を付けたのが我が家で唯一の大型システム「ウェストミンスターの2ウェイ」だった。

現状はクロスオーバーが1000ヘルツのチャンデバを使って1000ヘルツ以下はJBLの「D130」(口径38センチ)が担当し、1000ヘルツ以上はテクニクスの「EAS-25HH22」(ホーンドライバー)が受け持っており、これらを2台の真空管アンプで駆動している。

そこで、この「D130」に「6A3シングル」をあてがってみようという算段である。

ただし、「そのまま入れ替えるのも芸がない。」と、しばし黙考した。

これほどのアンプを投入するとなると1000ヘルツとまでいわず、ぜひそれ以上を担当させて活躍の場を広げてやりたいのが親心というものだろう(笑)。

幸いなことに手持ちのチャンデバの中にクロスオーバーが「5000ヘルツ」(-12db/oct)のものがあったので使ってみることにした。

そうなると5000ヘルツ以上を担当するのは必然的にJBL「075ツィーター」となり、ようやく出番がやってきて満を持しての登場となる。

    

くどいようだが次の組み合わせとなる。

<5000ヘルツ>以下

「6A3シングル」アンプ → JBL「D130」(口径38センチ:イン・ウェストミンスター)

<5000ヘルツ>以上

「171シングル」→ JBL「075ツィーター」

ちなみに「171シングル」の出力管は「トリタンフィラメント」仕様だし、前段管はヴァルボの昇華型フィラメント仕様なので、抜けの良さは他の真空管アンプの追随を許さない。075の能率が110dbもあるので小出力アンプにとっては草刈り場だ。

これでワクワクしながら聴いてみると、なかなかいいじゃないか!(笑)

雄大なスケール感のわりには繊細だし、まるで大型のフルレンジが鳴っているみたい。ジャズは言うに及ばず、JBL同士の組み合わせなのにクラシックも十分こなすなど、あらゆるソースが自家薬籠中のものになっている。

通常、口径38センチのユニットを5000ヘルツまで引っ張るのは常識外だが、耳にとって敏感な帯域に違う振動版のユニットが混ざらないメリットがたしかにあるし、「D130」ならではの高能率(102db)及びコーン紙(形状)の浅いカーブと中央のアルミ部分(円形)の効果のたまものだろう。

さっそく近くにお住いのYさんに連絡をとって聴いていただくことにした。フルート奏者として日頃から生の音に接しているYさんの耳に審判役を期待しよう。

ついでに「RS289」(テレフンケン:ドイツ)のアンプも3通りのスピーカー(グッドマン、ワーフェデール、JBL)で聴いていただくとするかな~。

さて、どんなご感想を洩らされることやら(笑)。

以下、続く。



 


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