「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

スポーツ界の頂点に位置する野球

2018年04月12日 | 独り言

いやあ、痛快ですねえ!

今年(2018年)から海を渡ってメジャーリーグで大活躍の大谷選手。投げて良し、打って良しの二刀流で、4月12日時点で2勝を挙げ、ホームランは3本と素晴らしい成績で、すべて録画して音楽を聴く合間の折々に芸術的な「神スウィング」に見入っている。

野球界には「ホームラン・アーチスト」という言葉があって「アーチ」(上方向に凸な曲線形状)と「アーチスト」(芸術家)を懸けた言葉だが、まさに大谷選手にふさわしい言葉だろう。

   

身長193センチ、体重93kgと恵まれた体格で、体も柔らかいのでおそらくどんなスポーツをさせても大成しただろうが、野球が「投げる、打つ、走る、捕る」という総合スポーツだからこそ育んだ能力があるに違いないと思っていたところ、ズバリ先日の「日本経済新聞」(2018.4・6)に同様のことが書いてあった。

引用させていただこう。

「アスリートの中にはどんな競技をしても成功しただろうと感得させてくれるユニバーサルな選手がいる。米大リーグに投打の二刀流で挑戦中の大谷翔平選手はその象徴だろう。

大谷選手の活躍に拍手を送りながら「この子がうちの競技を選んでくれていたら」と歯ぎしりするスポーツ関係者は山ほどいるに違いない。

たとえば相撲なら白鳳を超える大横綱に、ボクシングなら世界ヘビー級チャンピオンに、サッカーならFWやGPの名選手になっていたかもしれない。

すべては妄想に過ぎない。が、次々に浮かぶそんな「もう一つの世界」で遊ばせてくれるところにも大谷選手の希少性がある。(だからこそこの逸材には投打ではなく他の競技との二刀流を見てみたかった気もするのだが)。

大谷選手には今、いろいろな賛辞が贈られている、その中で驚きだったのはアスレチックスの監督の「なんて足が速いんだ」というコメントだった。

スピードとパワーを兼備した大型選手の躍動は米プロスポーツの真骨頂であり、見慣れた光景かと思っていたからだ。それでも大谷選手の速さに言及したのは従来の日本選手像が覆されるような衝撃を感じたということなのだろう。

大谷選手の特大級の活躍を見るにつけ、日本スポーツ界の良質なタレントが野球にはかなり集まっていると改めて感じる。某大学サーッカー部の監督に聞いた話だが、体育の授業でサッカーをさせると、野球部の学生の運動能力とセンスに唸ること再々だとか。

もう一つ感じるのは野球という競技が開発する運動能力の部分。外周23センチほどのボールが時速160kmという単位で飛び交う中、投げて打って走って捕まえてを繰り返し、鍛えられる特別な能力があるのだろう。

大谷選手は何をしても大成したと思いつつ、野球によってここまで大きくなったとも思うのだ。」

とまあ、以上のような記事だったが総合的にみて野球選手の運動神経は他のスポーツ選手よりも明らかに抜きんでている。たとえばサッカー、ゴルフ、バスケットボールなどの選手が野球をやってもおそらく通用しないだろうが、逆に野球選手はこれらのスポーツでも通用しそうな気がする。

そういう意味で、
野球はあらゆるスポーツの頂点に位置するのかもしれないと思う今日この頃(笑)。

ただ、この総合スポーツたる野球がなぜヨーロッパで広がらないのか、誰しも不思議に思うことだろう。これは以前のブログ「ヨーロッパで野球が広がらない理由」(2012.3.21)に記しておいた。


今後、同胞として大谷選手の今後の活躍を祈るばかりだがアメリカ大リーグはそんなに甘くない。きっと壁にぶち当たると思うが、どうか楽しみながら乗り越えてほしい。

 


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