1週間前の金曜日(10月30日)に釣りに行ったばかりなので、その気はまったくなかったのだが急に娘が帰省するというものだから「新鮮な魚を食べさせてやりたい」という親心で、急遽11月6日(金)の釣行となった。
もはや5回目となり釣り場のクセを完全に呑み込んだので、釣果ゼロは絶対ありえないと自信満々で出発。潮の具合をみたうえで干潮時の11時からスタートすることにした。
この潮汐表をご覧になったらお分かりのとおり、24時間のうち二つの山があったら大きい山の方の上り下りの時間帯が狙い目。「グレ(メジナ)は汐を釣れ」という名言がある。
唯一の心配は時間が誰もが活動するお昼時なので釣り場に先客が居るかどうかということだけだったが、誰もいなくてホット一息。
今回は前回の時の反省を込めて、最初から竿を2本用意した。ウキ下1m前後の仕掛け(Aタイプ)と、3m前後の仕掛け(Bタイプ)の2系統。
オーディオに限らず、いつも予備が必要な男ではある(笑)。
まずはAタイプの出番で始めから前回と同様に入れ食い状態となった。しかもサイズが一段と大きくなっている。寒の時期に備えて体力をつけておこうと魚が荒食いしているのだろう。2時間ほど釣れまくったが、さすがに魚もさるもので仕掛けのクセを見破ったようで以後、パタリと食いが止まる。
そこで、釣り糸に付けたガン玉(おもり)を外したり、位置をずらしたり、そしていよいよBタイプの出番。大きめのサイズの魚は警戒して深みに潜り込むのでそれが狙い。すると立て続けに足の裏サイズが3匹ほどきて、狙いが見事に当たった。
こうして、あの手この手で変化をつけてやるとまた喰いだす。釣りというのは人間と魚との化かし合いの繰り返しである。
「強いものが生き残るとは限らない、賢いものが生き残るとは限らない、ただ変化するものだけが生き残る」(ダーウィン:進化論)を、文字どおり地でいっている(笑)。
納竿は15時20分だったので、結局4時間ほどの釣行となった。前回が6時間だったので段々と効率が良くなっている。
帰宅してから例によって御開帳。一番左上にサイズの目安として長さ11センチの携帯(白色)を置いている。
足の裏サイズが15匹前後、写真に写っていない魚を入れると70匹前後となり、サイズも数もこれまでで一番の大漁となった。結局3~4分に1匹釣れた勘定でかなりのハイペース。
いつものように、ご近所や家内の友人たちに配ったが、約束していたオーディオ仲間(福岡)にも、クール宅急便で送付しようと、娘の迎えの到着時間(20時35分)に合わせてクロネコさんに立ち寄ったところ、惜しいことに受付締切時刻が18時50分までとなっていてアウト。てっきり24時間営業と思っていたので残念。改めて翌朝(7日)になって送付した。
夕餉に刺身と焼き魚にして食べたが、9月頃に比べると随分脂が乗ってきて美味だった。「やっぱり帰ってきてよかった。」と、娘が破顔一笑。
クロ(メジナ)の旬は「寒グロ」といって海藻類が主食となる冬の時期が一番おいしいとされているが、残念なことにこれから段々と深場に移ってしまうので釣るのが難しくなる。
せいぜい今の時期に精を出すことが肝心。
家内から「ブログなんて一文の得にもならない」と、いつも揶揄されてきたが、このところの実益のせいか実にご機嫌がいい。
ようやく、我が輩の面目躍如といったところで、いっそのこと漁師に転向しようかなあ(笑)。