「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

「数こそ質」なのか?

2013年09月18日 | 独り言

ブログを始めてからこの10月でまる7年になる。振り返ってみると一瞬のことだが、渦中にいるときはそうでもない。

「一日が過ぎるのは長く感じるけど、一年が過ぎるのは早い」と、ずっと前に退職した先輩がしみじみと言っていたが、自分も実際にその境遇になってみるとその感覚を実感するところが多々あり、それとよく似たところがある。

さて「石の上にも3年」という言葉があるが、初めの頃は大好きなオペラ「魔笛」(モーツァルト)の同好の士を募って「魔笛倶楽部を組織でき
ればいいな」ぐらいの軽い気持ちで(ブログの)投稿を続けていたが、調べてみると今回でとうとう投稿記事数が1042件となった。しかも(ブログへの)アクセス数も予想以上の盛況ぶり。

こんなニッチな内容で勝手気ままの独善的なブログを読んでいただき、
読者の方々には心から感謝です。ブログを続けていくうえで、一番大きな推進力になっています~。

とはいえ、「はたしてこのままでいいんだろうか」という疑問がときどき湧いてくることがあるのも事実。

とりわけ、他の人が書いた質のいい音楽関係のブログを拝見したときがそうで、そのブログはおよそ2週間に一度ほどの更新ペースを維持しながら、毎回、実に的確な表現のもとで内容が深~く掘り下げてあっていつも感心している。まあ、自分と波長が合うのかもしれないが。

こういう質の高いブログを拝見すると、もっと自分のブログもしっかりせねばという気にさせられる。

単に目新しいというだけで2日間ほど人の目に触れて後は“読み捨て”同然に忘れ去られていくパターンの繰り返しだが、はたしてそれでいいのだろうか。

そこには当然マンネリズムの罠もあるのだろうし、ランキングにこだわり過ぎる弊害もあるのかもしれない。

たとえば、何でもいいからとにかく記事を更新せねばと追われるような気持ちになったりするのがその典型。

そういえば、以前、仲良しの友達から「そろそろランキングから足を洗ったらどうですか」との直截なアドバイスを頂いたことがあるが、その背景には「なるべくストレスを溜めない方がいいですよ。投稿のぺースを落として、もっと内容の充実に目を向けるべきでは」という意味が込められていたのかもしれない。

しかし、いわば「量から質への転換」というのはいざ実行するとなるとなかなか難しい。何よりも物事に対する深い洞察力と思考力が求められるが、自分のような「下手な鉄砲も数打ちゃ当たる」式のタイプには無理のような気もするところ(笑)。

そういう中、興味深いテレビ番組があった。

それは、毎週日曜日の23時から放映されている「情熱大陸」(30分)。

毎日放送(MBS)が様々な分野で活躍する人たちをひとりひとり密着取材して取り上げ、紹介していくドキュメンタリー番組だが、最近ではあのベストセラー作家の「百田尚樹」さんや現在超売れっ子の「壇蜜」なども登場していた。

およそ2週間前の9月1日の番組で登場していたのは心臓外科医の「新浪博士」(にいなみ ひろし)氏。

埼玉医科大学教授として年間300例にも届く難易度の高い心臓手術を手がけている斯界(しかい)の第一人者。(ちなみに、番組の中で新浪氏がこの世で唯一、頭の上がらない存在として紹介されていたのが兄に当たる「ローソン」社長の新浪剛史氏。)

番組の中でこの新浪氏が言うのには数こそ質なのです。毎日のように手術をやってないと、腕が錆びつくだけです。」

成る程、そういう考え方もあるのかと「眼からウロコ」だった。まさに「質と量」の両立で、これは理想的!

たとえばベストセラー作家の東野圭吾さんなどが「いったい寝る間があるんだろうか」と思うくらい次々と作品を発表しているが、いずれも軒並みレベルが高いのもこれで頷ける。

どうやら、“人それぞれ”の持ち味があるようだ!

そういえば大好きな趣味の一つに「釣り」があるが、これが実に人の性格がよく出る。

一発大物狙いで、1回の釣行で大物が1匹釣れればいいという辛抱強い人と、たとえ小物でもいいから間断なく釣れる方が退屈しないでいいという人の二つのタイプにはっきり分かれる。自分は明らかに後者のタイプである。

そういうわけで、これから大事なことはただ一つ、とにかく“つべこべ”言わずに「身の丈に合った内容でコツコツと投稿を続ける」ことかな(笑)。


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