経営コンサルタント田上康朗の雑感帳

経営コンサルタント田上康朗が、気ままに本音で記す雑感帳です。書く日もあれば書かないときもあります。

癖(へき)、偏り

2006年10月29日 | Weblog
講演などで、これまで幾度となく、「日本で、登坂と下り坂はどっちが多いですか」と尋ねてきた。脳力開発の研究のため、20年以上観察している。

答え、おおよそ6割が、「上り坂が多い」の答え。とくに女性は、一生懸命考えたり隣の人と話し合った結果、ほとんどが「上り坂です。近くに坂があって、毎日の買い物でしんどい思いしています。とマジに答えてくださる。

各階にトイレがある20階建てビルの10階のホールで講演しているとする。休憩時間、その階、10階のトイレは行列になる。休憩顔終わった後、質問してみる。8割が10階で行列だ。並んでいてしびれを切らした人がどこへ行くか。

大半が11階に行った人と9階に行った人に分かれるわけだがどちらが多かろう。なんと99%が9階、下りを選んでいる。

朝のニュース番組。男女のアナウンサーが並ぶ。ああいい女、いい男と見るのも悪くないが、私は、ご両人の両肩のどちらかが、上がり、どちらが下がっているのをみる。まず一直線は滅多にいない。としたら靴屋さんでなくても、彼と彼女の靴底の減り具合が読める。あるいは鍼灸師の人なら、どちらの方が凝っている、といったことがつかめるはずだ。理由や言い分はある。科学的な根拠もある。が、ここでは割愛する。

寛容なことは、人はこうした偏り、習性、あるいは癖を持っている。そのことを云々ではなく、つかみ、承知しておくことだ。それが対応だ。

私は、いつもトイレは最初から、上の階に行く。日曜の駐車場は、もっとも不便なところを狙う。私が尊敬する紳士服の仕立て屋のEさんは、それで左方へパットを多めに入れてくれる。k真の気配りとか心遣いは、こうしたものをいうのである。

 ドラマで、自分の夫が帰宅。妻が「コヒーにしますか。それとも紅茶?」という類のセリフがあったとしたら、その脚本家は独身か不幸な結婚をしているに違いない。もっとも、うちでは、どちらにしろ自分で出さねばならないが。