経営コンサルタント田上康朗の雑感帳

経営コンサルタント田上康朗が、気ままに本音で記す雑感帳です。書く日もあれば書かないときもあります。

地方主体主義

2006年10月08日 | Weblog
地方の時代が来る、といわれて20年以上経つ。来ているか。ノウである。

なぜか。あらゆる思考が、都会中心主義なのである。交通網。私はよく青森へいく。なのに東京駅なり羽田を経由しなければ行けない。東京は単なる乗り換え地点に過ぎないのにである。
 地方の時代を提唱している人たちのほとんどは、都会に住んでいる。彼らの著書は都会の出版社を経て、地方の本屋へ回される。
 
物流も、商流も、情報も、交流も、すべてが地方でないところを中心に構築されている。
そして叫んでいる。「これから地方の時代だ」と。これで地方の時代になるわけはない。

 人は、自分を中心においてものを考え、行動している。この人の数を総和してみたら、地方の人数が多い。当然、消費力も地方がある。土地面積もそうである。

 どう考えても、地方が地方でないところを、圧倒している。にも関わらず実態は、首都圏それもごく一部に、地方全体がコントロールされている。
 国の機関がそこにあるから、という論理があるが、ならばそれらを平等に、48都道府県に分散させたらいい。国会開催に大変だというが、議員数は全国民の数から見たら、問題にならないぐらい少ない。地方のおびただしい人たちがぞろぞろ陳情にいくムダを止め、国会議員が地方を順繰り回った方が、トータル的には安く付くはずだ。

 こんなふうに、地方を中心において、すべてを再構築していく地方主体主義を、私は提案したい。