経営コンサルタント田上康朗の雑感帳

経営コンサルタント田上康朗が、気ままに本音で記す雑感帳です。書く日もあれば書かないときもあります。

何を積み重ねて山と為す

2006年10月15日 | Weblog
どんな事業であろうと新規利用客の増加だけで成り立つことは難しいから、一定以上のお客が繰り返し来ることを条件に成立している。たとえ寿命の長い建物であろうと。

「お客が、どうしたら自分の店を一人でも多く選択し、来店し、そしてリピートしてもらえるか」を考え実行することが、繁栄し続けるための命題になる。
当然、宣伝広告や販売促進の本来的機能もここにあるわけだが、では実際そうした狙いのもとに実践されているのだろうか。

 今朝のおびただしいチラシの束を見て思った。それらの大半は、今日、日曜日、この日売れれば良し型だ。ちりも積もれば山となる。こうしたチラシを毎週撒いてたらゴミの山となる。チリヤゴミの山を築いても企業繁栄の礎になることはない。 
 地方の地域密着の企業であればなおさらのこと、チラシやイベントでもって信頼や信用の積み重ねを為し、やがてお客様の支持の山を気づくことを旨とすべし、と考える。

 これは昨日の話だが、近くの新興住宅地を散歩していて、この家を造った施工主たちのうつ、はたして何人が息子や娘たちが家を作るときに、同じ建築業者に頼むかな、とおもった。自分の家が建つまでのこの現場を見た施工主は、たぶん、ここへ頼んだことを後悔しているのではなかろうか。息の長い商品こそ、実は息の長い信用の積み重ねの山を気付かねばならないのだ。