赤羽じゅんこの三日坊主日記

絵本と童話の本棚
日々のあれこれと、読んだ本のことなど書いていきます。

『保健室経由、かねやま本館。』松素めぐり

2020-06-20 08:58:30 | その他

昨年、講談社児童文学新人賞を受賞した松素めぐりさんのデビュー作が発売されて話題になっています

おもしろかった!

なんてったってアイディアがとてもいい。

第二保健室から行けるふしぎな湯治場。傷ついた人だけがいける温泉。その都度、効能がちがう温泉がまっていて、いやされながらも、自分について考えることになる。

湯治場には全国から通じているらしく・・・・・・。

銀山先生という名前の山姥のような人がでてくるので、銀山温泉がモデルになっているようだと思いながら読み進めました。

山形の銀山温泉。鬼ヶ島の先生がたと旅をしていたころ、柏葉幸子さんが銀山温泉が「とってもいいよ」っといってました。

ただ、交通の便が悪いので行きにくい場所だと。

わたしも行きたいと思いつつ、なかなか行けません。

今年、コロナの感染があって、行きたいところには早く行かなきゃと思っています。

ただ、行きたいところ、たくさんあって・・・時間はとれなくて・・・

と話は脱線してしまいましたが、この作品、中学生の心理がとてもよくかけていて、読みやすく、元気になれました。

いじめもテーマになっていますが、明るいタッチがいいですよね。

くやしさ、嫉妬、そういうものも書かれています。この頃、そういう気持ちをどう収めるか、課題なんでしょうね。

雰囲気として、『かがみの孤城』を思いだしました。辻村深月さんの本屋大賞のベストセラー。

あれは不登校の子だけがいけるお城の話しでしたから。

 

デビュー作ながら、シリーズ化されるようで、7月、10月と続けて出るようです。松素めぐりさん、受賞後、さぞがし忙しかったでしょうね。一作でも大変だろうに、シリーズなんて! 

でも、それだけ期待されているのでしょう。

 

今日は暑そうです。さーて、庭の草むしりをするか。

 


国立市でうちわ市

2020-06-19 09:42:17 | その他

くにたちしにあるギャラリービブリオでうちわ市が始まりました。

こちらに内容がでています。見てください。絵本作家さんがうちわの絵を描いてくれるのです。

これ、すごく楽しい。有名な絵本作家さんもたくさん出ています。

わたしは、はたこうしろうさんのうちわを持っています。4年前くらいに行って、買ったのかな。

ギャラリーは古民家。なかなか味があるところです。銭湯絵師のかたのイベントも定期的にしているそうです。

絵だと高くて購入できませんが、うちわは一律4500円。それも一点ものですよ。すごいですね。

ただ、コロナなので、土日は、予約制になっているそうです。

 


新刊『セイギのミカタ』佐藤まどか

2020-06-17 09:47:39 | その他

今年、『アドリブ』で日本児童文学者協会 協会賞受賞した佐藤まどかさんが新刊をだされました。

まっかでよく目だつ装丁。絵からもふたりのキャラクターがうかんでくるようです。

四年のぼく。すぐに顔が真っ赤になる赤面症のくせで、よくからかわれる。そんなとき、セイギのミカタのあいつがやってきて・・・

教室の人間関係を軸に、自分の意見をどういうかをテーマに作品はすすんでいきます。

きっと、わかるわかる。こういうことあるよ。めんどくさい。でも・・・

読者はぼくといっしょに、人間関係、そして、自分の意見のだしかたについて考えるでしょう。

ぽんぽんとはずむような会話とくっきりしたキャラクター。わかりやすい世界で、小学生読者もすっとこの世界にはいっていけるでしょう。うまいなー。

さて、佐藤まどかさんはイタリア在住。

新型コロナ感染症で全世界のニュースが流れるのを見てると、お国柄ってあるよなってつくづく思います。

フランスなんて、まだ、400人も感染者がでているというのに、マスクをしてない人が多い。感染よりデモってところもそう。

日本は特殊なのかなっとも思います。

佐藤まどかさんは、日本の考え方、イタリアの考え方、両方ともわかるというのは、グローバル化の今の時代、とても強いでしょうね。

そんな佐藤まどかさんの講座をなんとか実現したいと思っています。安全を考えれば、ワクチンが流通してからになるのかな。

なるべく早くしたいですが

 

さて、今日はひさびさこっそりですが、友人と会います。娘の同級生Tさんと仲よしのそのおかあさん。

なんと娘の同級生のTさんは、第58会現代詩手帳賞大賞を受賞されたとか。

わたしの絵本講座にもきてくれたTさん。お祝いの言葉を伝えたいなっと思っています。でも、コロナが心配だから、近場でちょっとです。

 


書評『逆ソクラテス』

2020-06-15 09:19:19 | その他

昨日まではすっかり梅雨でしたが、今日はやけにおひさまギラギラです。

昨日の産経新聞本のコーナーに『逆ソクラテス』伊坂孝太郎の書評を書きました。

この表紙、魅力的ですよね。いろんなところで宣伝されています。

小学生が主人公というのもあって、とてもおもしろく読みました。

大人の作家が書く小学生と児童文学作家が書く小学生、ちょっとちがうのです。そのあたり、書評には書きませんでしたが、いろいろ考えながら読みました。

ストーリー作りのうまさ、ひきつける会話。さすが人気作家だな。

その人気作家でも、あとがきでは、「少年少女、子供を主人公にする小説を書くのは難しい、と思っていました」と思いをのべています。そうなんですよ。むずかしいのです。

よくドラマの子役みたいに、いやにけねげな子どもがでてきたり、大人びた子どもがでてきたりします。

でも、伊坂幸太郎さんの書く小学生は、リアルで子どもらしい正義感をもっていて、好感がもてました。子どもだからこそもてる正義感ってあると思うのですよね。気になった方、ぜひ、読んでください。

本が売れない時代。読書人口、増えてほしいです。

 

梅雨になると同時に我が家のクチナシが咲きました。

 


『トゲトゲトカゲをつかまえろ』紹介

2020-06-13 11:13:18 | その他

たまには宣伝を

昨年11月にだした『トゲトゲトカゲをつかまえろ!』の紹介を書いてもらいました。漆原先生、ありがとうございました。

灯台7月号ほのぼの図書館のコーナー

(著作権の関係もあるので、ぼやかしてあります、ふんいきだけですみません)

あと、今日みたら読書メーターで感想を書いてくださった人がいました。

https://bookmeter.com/reviews/87878301

うれしーい。ありがたいです。数すくないファンかな。m(_ _)m

この本、子どもに読んでもらうと、必ず、続きは? って聞かれます。

わたしもシリーズ化したいのですが、コロナとかの影響もあるから、どうかな~~。

 

先日、国分寺までむすめとひさびさ買いものに行きました。

駅にてづくりのサクラの木

さくらの花びらには、コロナの影響で入学式ができなかった学生たちへ、おめでとうの言葉とともにエールが書いてありました。

コロナで自粛中、気持ちが萎えないように、中央線の駅では、それぞれ工夫をこらして、かざりつけをされていたようです。武蔵小金井は千羽ツルが飾られていたとか。こういうところに希望を感じますね。