赤羽じゅんこの三日坊主日記

絵本と童話の本棚
日々のあれこれと、読んだ本のことなど書いていきます。

ビブリオバトル・スター決戦見てきました!

2018-11-20 10:34:48 | その他
昨夜、宿紀伊國屋ホールでおこなわれたビブリオバトル・スター決戦、行きました!おもしろかったです。

会場は早くから待っている人の列。パブリックビューイングまで設置されていました。
若い方から中高年、結構、男性も来ていました。

ビブリオバトル経験者が多いのかと思ったら、そうでもなく、(司会者が手をあげて会場にきいたのですが)初めての人が多かったです。
ゲストは、作家の道尾俊介さん。

参加者と本は以下のようです。



香川愛生さんは、人気女流棋士だそうで、ニックネームはせめの姿勢から番長だとか。
野水伊織さんは、声優です。

みなさん、活躍中の方なのですが、演台にたたれたと同時に「緊張する」といってほんと緊張されている感じでした。福くんなんて、とちゅう、頭が真っ白、えっ、なにいうんだっけと止まってしまったのですが、そこがまた、好感度 アップ!

チャンプに輝いたのは、鈴木勝吾さんの「殺人犯はそこにいる」ノンフィクションです。
ものすごい熱い思いをかたられて、そのあまりの熱さに、わたしはちょっと引いてしまったのですが、投票のうちわをあげた方は多く、観客に思いは伝わったそうです。

イケメンの鈴木さん、顔をほころばせ実にうれしそう。

壇蜜さんのイラストを自分で書いてきたバトルもおもしろかったです。また、投票結果を待つ間、本にまつわるトークをされて、それもなかなかよかったです。

好きな本を選んで紹介するというのは、みんな心の中をさらけだすのに近いのか、とても照れたり、恥ずかしがったりしていたのが印象的でした。声優の野水さんは「一週間前から緊張していました。」といっていましたが、その気持ち、ちょっとわかります。

終わったあと、出口で本が飛ぶようにうれていたのが印象的でした。バーゲンセールにむらがる人のように本が売れる光景なんて、わたしはこのときくらいしかみることがなく、なんか感動してしまいました。
本屋さんとしては、大成功だったのではないでしょうか。

ビブリオバトルは、このあと、大学生大会決勝戦、高校生大会決勝戦(年明け)中学生大会決勝戦と続き、どれも申し込めば無料で観戦できるようです。


中学生大会の決勝、来年は読売大手町ホールでおこなうとか。盛り上がりがわかります。


さーて、今日はBeの読書会。わたしはひさびさの参加です。


新刊『さよ 十二歳の刺客』 森川成美

2018-11-18 18:06:18 | その他
今日は、早めにお歳暮を贈りに。なんか、もう、一年が終わりそうかとさびしい気持ちになりました。

この前、新刊をだしたばかりの森川成美さんがまた、違うタイプの作品をだされました。

力強いタッチの歴史を題材にした物語。十二歳の平家の姫さま、さよが男性になり、活躍します。

物語りは、いきおいよくすすみます。まずは、流鏑馬をしている描写からです。

壇ノ浦の戦いでやぶれ、海に落とされた平氏の姫さま、さよが、幸運にも助かり、十二歳に育ち、馬にのって弓を射っているのです。
平泉のそばの骨村荘園にいるさよは、源氏の大将義経への復讐心をもっていました。そしてチャンスがおきます。平泉にかくまわれている義経が、流鏑馬を披露したさよに、義経の息子、千歳丸の遊び相手として、接待館にこないかと声をかけたのです。
さよは、復讐をはたす機会をねらうつもりで、接待館に男としてむかいます。さて、さよの復讐は成功するのでしょうか・・・・・・。

これは歴史の教科書に書かれたものと違っている箇所もあります。けど、森川さんは、想像力を駆使し、歴史の一コマから新しい作品を生み出しました。でも、すべてを変えたわけではなく、義経がいた平泉などを訪れて取材されています。また、この時代の作法などよく調べられていて、ほんとうに歴史にこういうことがあったのではないかと思えるように書かれています。だから、さよが復讐を果たせるのかどうか、はらはらドキドキしながら読めます。

なにより、作者の森川さんが、この物語の中に入り込み、楽しんで書いているのが読みながらも感じられますよ。

明日の夜はビブリオバトル・スター大会を見に行きます。
壇蜜や福くん、三遊亭兼好など、芸達者な人たちが、どんな本を紹介してくれるのか、楽しみです。




カワセミ句会

2018-11-16 10:24:35 | その他
朝晩冷え込みますが、まだまだあったかくて助かります。お花がながもちしています。夏の花がまだ咲いています。

今日はカワセミ句会
児童文学でも活躍されているおおぎやなぎちかさんを囲んでやります。場所はおばあさんの知恵袋。駅前だから助かります。
こられる人も児童文学に関わっている人が多い、めずらしい句会です。

さて、どんな俳句がでてくるか。秋の季語は、めずらしいとか思わぬものまでたくさんあります。
歳時記をながめるのは楽しいですが、なかなかいい句はできません。
まあ、俳句の雰囲気を楽しみたいです


さて、拙著『落語ねこ』もそろそろ出回る予定。大きな本屋さんなら、並びそうです。



応援してください。
お世話になっている人、なった人にもお送りしたいです。どうかよろしく。


新作ぞくぞく

2018-11-13 06:21:49 | その他
新作ぞくぞくと書きましたが、わたしのかいた新作がぞくぞくと出るわけではありません。
友だちや仲間の本がぞくぞくとでています。

まず、青海美砂さん。教科書に書かれたかった戦争『ラケットはつくれない、もうつくれない』

戦時下、下町職人の記憶 とあります。ご自身のお父様、お兄様のことをもとに書かれたフィクションだそうです。
戦争のとき、ラケットをつくっていた工場でも、銃にかかわる部品をつくれといわれ、苦しみます。人を殺すものをつくるというのは、つらいものがありますよね。

戦争のない世界への願いがこめられた一作。第15回長編児童文学新人賞の佳作になられた作品を改稿してものだそうです。
作者の青海さんは季節風やひまわり時計という同人で長く、志をもって書かれてきた人です。そういう方のものが一冊になったこと、とても喜ばしくうれしいです。

今も世界をみわたせば、戦争のようなことがおこっています。軍事産業は伸びているとも聞きます。
そんな折り、平和がなによりも尊いということをつたえる作品、子どもたちに手渡ってほしいと思います。

また、まったく違って楽しい童話『クルルちゃんとコロロちゃん』出版ワークス

「なみきビブリオバトルシリーズ」で、ご一緒した松本聰美さんも新作をだされました。
これは斬新でアイディア満載。算数が楽しくなる童話とありますが、そのとおり。
ふたりのてのひらをひろげた長さがあわせて30センチ。そこからいろんなものをはかっていきます。
はかって、はかって、そしてふたりは・・・・・・

語り口が作者の人柄そのもの、やわらかくて、あたたかくて、とてもいいです。
そして、編集者さんのアイディアも満載。とくに帯の裏側にまで、しかけが!

平澤朋子さんのどこか無国籍のようなほのぼのした、童話らしい絵がまた、お話とよくあっています。
これをよんだら、いろんなところをはかりたくなるでしょう。そこから算数の芽がうまれくるかも!

いろんなことを知っていくのは、楽しいんだよ! そんな声がきこえてくるような本。
好奇心いっぱいの小学生にぴったりです。

最後に、高橋秀雄さんがご自身のブログで拙著『落語ねこ』を紹介してくれました。よく書いていただいて、ありがたいです。
今日その高橋秀雄さんたち、元会報部の合評会。
みんなの作品がすごいよ~~。




ラジオ出演してきました!

2018-11-10 18:50:47 | その他
昨日渋谷にいき、生放送のミニ・ビブリオバトルを体験してきました。
緊張しましたよ~~。一日、なにも手につかない感じ。

夜になってスクランブル交差点から公園通りをあがりNHKへ。ずいぶんと変わり年々派手になっていく渋谷。あたりまえです。わたしの記憶は古すぎるのですから。旅行者のような団体がスクランブル交差点の写真をとっていました。

公園通り、歩いていると、歩道がなんかきれい。ガーデニングプロジェクトとありこんな飾りも


そして、夜のNHKへ。夜間口をそっと通ります。スタッフがとてもやさしくて、緊張をなごませてくれました。
また、対戦相手の田中さんもステキな方でした。たくさんの読書会をされている、ベテラン司書さんで本の知識も豊富。なんとその田中さんの勤められている図書館はうちから自転車で行ける距離! び、びっくりです。

話がはずむなら本番へ。マイクに近づかなくても、音はひろいますといわれても、近づいてしまうのは、なぜ?

アナウンサーの流ちょうなプロのしゃべりにあっとうされながら、開始です。
タイマーをにらみながら話します。テーマは「本」
わたしが紹介したのは
書店ガールシリーズの完結編。本屋で働く書店員の喜びや苦悩をかいた小説。七巻ではビブリオバトルがでてきたり、地域にあいされて99年も続いた本屋の閉店騒ぎがでてきたり。作者の碧野圭さんは、「めざせ書店訪問100店舗」というブログをされていて、たんねんに取材をされた上で物語りづくりをされています。

わたしも本屋が大好き。本屋がつぶれるのがとてもつらくて、いろいろ知って欲しくて、この選書にしました。

対戦相手の田中さんの発表もすばらしい。『本を贈る』重版ごとに装丁の色が変わる本なんて初めて聞きました。三輪舎という出版社の本でとても丁寧につくられています。

ドキドキのうち、何を話したのかよくわからないまま、自分の三分間は終わり、リスナーからの投票結果をまちます。

な、なんと、チャンプ本に。
わ、わ、わー!
帯をまいてもらいました!

わたしの初チャンプ本です。
思ったよりうれしくて、顔がにやけてしまいました。

帰ってきて、パソコンを見たら作者の碧野圭さんがツイッターでつぶやかれているのを発見。
わたしが予想したとおり、作中のモデルの本屋は神戸の海文堂だとか。

さてさて、チャンプに輝いきましたので、来月14日も出演できることになりました。

一夜あけて、知らせてなかったのに偶然聞いてくださった人から電話などあり、恥ずかしいながらも、ちょっとうれしくなってしまいました。ほんと、夜なのに聞いてくださったかた、ありがとうございます。
また、わたしのメールを送り、無理やり聞いてもらったかたもありがとう。すいません。少し興奮しちゃています。勝つことに慣れていないのです。

とにもかくにも、平常心に早くもどらなくちゃ、です。