赤羽じゅんこの三日坊主日記

絵本と童話の本棚
日々のあれこれと、読んだ本のことなど書いていきます。

『あしをなくしたウミガメ悠ちゃん』

2015-11-15 07:35:41 | その他
冷たい雨の朝です。一雨ごとに、寒くなっていくのでしょう。
うちにも、とうとうマイナンバーが来ました。暗記しようと一瞬思ったけど、三秒であきらめました。数字はにがて。
ケータイ番号もやっとおぼえたくらいです。

さて、中谷詩子さんが、『あしをなくしたウミガメ悠ちゃん』を初出版されました。おめでとうございます。

サメに食べられてしまったヒレ。それを人工ヒレにして泳げるようにした記録です。
いっぴきのウミガメの命を救おうと多くの人たちが立ち上がった! とあるように、本当にたくさんの応援の中、悠ちゃんは泳げるようになっていきます。ネットを見ても、悠ちゃんは人気ものみたい。たくさんのサイトがあります。

動物に対する距離のとりかたはいろんな考えがあります。

傷口もすっかりなおっているので、これ以上人間の手をかけたり、過保護にするのはよくない。自然の定めだと、いったんは思った亀崎さんを、人工ヒレへと突き動かしたのは、ひとりの少年の言葉だったそうです。
人は時にそういう風に、だれかの言葉に背中をおされることがありますよね。
それが、子どものように純粋で欲のからまないものなら、なおさら揺り動かされるのかもしれません。

中谷さんは、奈良在住の方。
児文協の東京の集まりにもよく来てくださり、あいさつをかわしていました。
今回、わたしが大阪にいった時、心の友の石川純子さんといっしょに会いに来てくれました。うれしかった!

そこで悠ちゃんを書くときの、裏側のご苦労をちらっと聞きました。
ノンフィクションにはノンフィクションの大変さがあるんだと、しみじみ。
そして、私も今、ちょっとそれに近いお仕事をしています。とても気持ちがわかります。

ノンフィクションにする題材には、題材としての力強さが、すでにそなわっています。
ただ、事実を羅列すると説明っぽくて、興味がない人には全くつまらなくなってしまう。でも、どこまで人の心にふみこみ、わかったように書いても良いのか?
うーむ、むずかしい。でも、むずかしいことって、おもしろいこととして、伝えたいな。たしか、そんな名言があったよな。

みなさん、かわいい表紙のウミガメ悠ちゃん、応援してください!

れんげちゃん

2015-11-12 12:05:12 | その他
告知です。
絵本の読み聞かせに椎名町のお寺さんに行きます。

お寺がこういう場所を提供してくれるって、ステキ。

声をかけてくれたのは、同人誌フロムの鳥野さん。こうやって絵本をみんなにひろめようと、してくれまてます。
それを同人誌の仲間がみんなでささえています。
ステキなことです。
ぽっかり暇だって人がいたら、来てくださーい。お寺の雰囲気もあじわえます。

さて、昨日は月間絵本三月号『おりがみ おひなさま』の絵をもって、編集者さんが会いにきてくれました。
たごもり のりこさんのかわいらしい絵。ラフに色がつきました。

村上しいこさんや、柏葉幸子さんの絵もてがける人気作家。
ひきうけてもらえて、幸せ。そしてできた絵をみて、またまた幸せ。

折り紙とおひなさまのバランスをはかって、考えてくれたとか。
むずかしい絵を、かわいらしく描いてくれました。
人形が大好きだというたごもりさん、編集者経由で、おひなさま知識も教えてもらいました。
完成は来年2月頃です。

さて、こうやってブログには、いいことばかり書いて宣伝してますが、ここにいきつくまでは、ボツの山をのりこえて、へこみから抜けだし、めげずに挑戦したという年月があります。いいことは氷山の一角。
その結果だけ見ると、すごく楽しそうに見えるようですが、口にだせぬことも……。

そりゃ、中にはもっとすんなりいってる才能あふれる作家さんもいるでしょうが、わたしは、よっこらよっこら、どっこいしょって感じ。
ただ、編集者さんがいつも味方でいてくれてるので、乗り越えられます。

今日は、これから、実家へ。
土曜日の同人誌フェスタは、「ももたろう」は残念ながら参加しません。
わたしに会えると思ってた方もいたようで、今回、申し訳ないです。盛会を祈ってます。


村上しいこさん、おめでとう!

2015-11-09 09:10:07 | その他
村上しいこさんが、野間児童文芸賞を受賞されました。おめでとうございます。
お話しもしたことがないであこがれているだけの人気作家さんなのですが、どうしてここにかくかといえば、『うたうとは小さないの、ち ひろいあげ』は、きっと賞をとるとわたしは予言して、それがあたってうれしいからです!

いつか、お話しできる機会もあるでしょう。
続編もでるような話をちらほらうわさで聞くのですが、どうなんでしょう。
でるのなら、楽しみです。

ところで、フェイジョアという実、ごぞんじですか?
わたしは土曜日に初めてしりました。てづくりジャムをくださった方がいたからです。

リンゴとマッチしたジャムはとてもおいしかったです。いろいろ初めてえのことに出会うのは、楽しいです。

土曜日の波賀編集長のお話は、たくさんの読み聞かせもしてくださり、とても良い会で、絵本愛にあふれていました。
絵本を講演会の中で、何冊も読むのは、疲れたりします。
いいお声でひょうひょうと読んでくださり、これから本を書く人も、本を読んでひろげている人にもどちらにも心に届くお話しでした。
『つきよのくじら』がとくに印象深かったです。

絵のヒミツもわかると、この本がますます好きになります。読み聞かせをする方々も、何度もうなずいて感心されていました。
ほんとうにお忙しい中、ありがとうございました。お話しポケットの方にも、お世話になりました。

ただ、いろいろ、人とのつきあい方も考える会でもありました。作家はおしえてもらおう、楽をしようと考えず、自ら勉強していかなければいけない職業なんだということも、実感しました。

授賞の村上しいこさん、短歌を160くらい(←うろ覚えですみません)つくった中からセレクトしたと、インタビューで読んだ気がします。お会いする機会があったら、爪のあかをいただきたいです。


取材を終えて

2015-11-07 09:01:10 | その他
一泊の取材旅行から帰ってきました。
まだ、詳細を書くのは待ってくれと、いわれていますので、くわしいことは書けませんが、行った場所は
こんな感じの紅葉がきれいなところです。寒いかと思ったら、昨日は暑かった。

たくさんのステキな人にもあいました。何から何までお世話になって、これはいいものを仕上げたいと思っているところです。
すごくあったかい取材ができた二日間でした。
とにかく泊まりがけで編集者さんと取材なんて、生まれて初めての経験。
でも、やさしい方たちで、わたしのドジも見過ごしてくれて、なんとかやってこれました。

人間の他、動物にもたくさん出会いました。

こんなめずらしいヤギにも。
なんかすごくいい空気をすって、今は胸いっぱいです。
わたしはこんな生き方をしてきたけど、これでよかったのかってなんか反省してしまうような二日間でした。

取材の前日、児文協に行った時、おもしろいお店を見つけました。
『ネコの郵便局』ネコの雑貨、グッズがたくさん置いてあります。


  

いつも開いているわけではないようです。
開いている時に出会うとラッキーだという不思議なお店です。

さて、今日は、国分寺で波賀さんの講演会。

11月は会報の作業もあり、ボジョレーの会もありと、バタバタしています。でも、会報の人たち、がんばっているので会うたびに元気がでます。
会報部から続々出版の予定もあがっています。
『会報部にはいると、いいことがあるよ!』
冗談でいったのが、ほんとうになっているかも。これって、うれしーい(*^_^*)

鬼が笑う?新刊予告

2015-11-03 08:53:36 | その他
今日は、誕生日。もう、年はいいたくないお年頃になりました。
晴れが多い文化の日。その日に生まれたせいか、わたしが晴れ女です。

さて、そんな誕生日にわたしの新刊の予告を。
月刊絵本 こどものくに ひまわり版、一月号 『ぼくとごろた』が 月末にでもできあがります。一月号が12月に届くのが雑誌のならわし。竹内通雅さんの大迫力のごろたに注目。

もうひとつ、ごどものくに チューリップ版 三月号『おりがみ おひなさま』も ただいま準備中。二月頃、できるのでしょうか?
来週、絵が見られるので、た・の・し・み! どちらもお世話になっている鈴木出版から。鈴木出版さん、会議はちょっときびしいけど、編集者さんたちは、絵本愛にあふれていて、やさしいです!

そして、創作もだします。長いこと、あたためていた作品なので、うれしい。
『水晶玉を見つめるな!』講談社から、来年の1月発売予定です。絵の方、今、不眠不休(?)でがんばってらっしゃいます。
編集者も画家さんも、働き者コンビで、今回のお仕事はわたしは幸せものです。

中学年向けのもので、一番最初は同人誌『ももたろう』に載せました。その頃は、文章がおいつかず、あまりいい形ではなかったのですが、ある方が、このシーンが心に残ったといってくれたのをはげみに、少しずつ、折りをみて、書き直していたものです。
子どもに手をとってもらいたくて、今回は、表紙は漫画家さんをお願いしました。


さて、今週は会報部があったあと、取材をかねて家をあけたりあわただしいです。

でも、土曜日の国分寺開催のおはなしポケットの講演会『絵本の舞台裏』には、行きます。
この後、飲みましょうなんて、勝ってなことをいいましたが、波賀さんが、蔦屋書店代官山店の山村浩二さんのイベントに行かれるそうで、あまりお時間がとれないそうです。鈴木出版からでた本でのイベント。波賀編集長もかけつけなければなりませんよね。

蔦屋書店代官山は、今、たいへん話題の本屋さん。おしゃれで、森をとりいれたステキなつくりとか。一度いってみたいところです。
それに世界的なアニメーション作家の山村浩二さんの講演なんて、私もついて行きたいけれど、そこまで体力がないでしょう。ぐすん。

そんな忙しい波賀さん、国分寺に来てくださるなんて、ほんとうにありがたいです。

でも、蔦屋書店代官山店にだけ行かないで、ぜひ、国分寺にも来てください。
『絵本の舞台裏』、絵本の文章など書きたい人は、参考になると思います。
絵本の舞台裏 ~絵本のタネを育てる~

 絵本は作家のインスピレーションで、一朝一夕にできあがる作品もありますが、多くは作家と編集者が一緒に作品を育てる過程を経て完成します。編集者として、絵本のタネを見出し、育てあげる愉しさをお話ししていただきます。

日時:平成27年11月7日(土) 午後2時~4時

講師:波賀 稔(はが みのる)氏

場所:本多公民館 講座室

*大人対象の講演会です。申し込み不要。直接会場へお越しください。参加無料。

講師紹介:波賀 稔氏(鈴木出版編集長・絵本専門士)

 「にゃーご」「たまごにいちゃん」「おっぱい」などをはじめ、30年以上絵本の編集にかかわりながら、保育園、小学校、寺院、書店などで読み聞かせの実践活動も行っている。


お問い合わせ: 本多図書館 国分寺駅から徒歩7分 ☎042-324-2022