この夏、本を読んでないといいながら、少しは読んでました。
これは、第59回講談社文学新人賞佳作受賞作です。
まず、文章のうまさ、心理描写の巧みさにおどろきました。
これで新人?
でも、新人らしさ、若さを感じるみずみずしさにも溢れています。
そして、深刻ならず、楽観性を感じられます。今回、テーマを感じる作品で、重くかけばずーんとも書けるのでしょうが、さらっとしあげています。
主人公ハルは、中学三年。マンガが好きな、ちょっとオタクな女の子。
オタクって、今の中学生の中でこういう位置付けにいるのかな?
わたしの中で、ハルはごくごくふつうで、オタクな感じはしないのだけど。
うーん。時代感覚がズレてしまってるのかも。
でも、ハルにはひみつがあるのです!
ここで、ストーリーを紹介しないのは、さわりだけでも、ネタばれになりそうだから。
とにかく読んでみてください。きっと、これから活躍する作家だと思います。
講談社児童文学新人賞は、今年のものは、昨日、発表されたようですね。
毎年、まぶしい新人が生まれます。
去年の講談社新人賞の大賞も本になったようです。
わたし的には、そろそろ読み応えのある、ファンタジーが入選してほしいけどな。