赤羽じゅんこの三日坊主日記

絵本と童話の本棚
日々のあれこれと、読んだ本のことなど書いていきます。

『リリコは眠れない』

2015-03-09 08:30:29 | その他
高楼方子さんの新刊『リリコは眠れない』あかね書房を読みました。帯の幻惑と深い感動の物語という言葉にひかれたからです。
不思議なものがたり。『つんつく先生~~』や『へろりのだいふく』などのおもしろいのはちょっと別方向の作品。幻想小説って感じが一番近いでしょうか。
絵の中にはいり、それから汽車にのって旅をする。どこか宮沢賢治を連想します。



異世界で旅を始めた時、蝶にピンをさしたり、つぶしたり、カラスを石炭の炉にくべたりします。そういうはげしい描写をしても、高楼さんの文章は、品があり、きれいです。
これがどういう方向に行くのか、不思議な旅の果てはどうなるのか・・・、気になってページをめくります。

はらはらどきどきの展開はありません。わかりやすいストーリーでないので、好き嫌いが激しい作品だと思いました。でも、読み終わったあと、あれはどういう意味だったのかと、前のほうを読み返してしまいました。
幻想的な世界がしばらく頭の中からはなれません。深~~い思索の旅にでてきたようです。

『野心というのは、自分の心の小さな声を聞く耳をにぶらせるものなんです』
『だいじなのは、まちがえたことを忘れずにいることなのです。もうまちがえないために』
こういった言葉が、やわらかくじーんと心にしみていきます。そして自分をかえりみてしまいます。

安房直子さんにも通じるようなこういう作品、わたしはとてもひかれます。こういう不思議な作品、子どもにはむずかしそうで、売れ筋ではないのかもしれませんが、児童文学ならではだと思うので、もっと増えてほしいと思いました。

さて、花粉症にアロマがいいということをきいて、さっそくやってみました。
アロマポットも安かったので買いました。

ユーカリプラスというアロマが、花粉にはいいそうです。
ラベンダーやグレープフルーツとまぜるといいということ。でも、わたしは単独でつかってます。

最近は認知症の予防にもアロマが聞くといわれています。そんなわけないだろうと、あまり気にしていませんでした。でも、ユーカリプラスのすっとした香りをたいておくと、気持ちもおちつき、夜、よく眠れるようになりました。更年期障害などにも、きっといい気がします。

香りは脳に直接届くからいいのだそうです。
なんでも、やってみないで疑っちゃだめですね。
次はちがう香りもためしてみようかな。