昨日は、古田足日さんのお通夜がありました。たくさんの編集者さん、作家さんたち、子どもの本の関係者がいらしていました。
無宗教のお葬式は初めてですが、会場には、童心社の古田足日全集がかざられ、ねずみばあさんの人形もかざられ、古田さんのお人柄をあらわしていました。古田さんはたくさんの作家とかかわっていらして、多大な尊敬(←こんな言葉でいいあらわしていいかわからないのですが)を集めていたのだと、改めて感じました。
親しかった方、家族の方のスピーチも心にしみてきました。iPadに挑戦しようとされていたことなど、おじょうさんのお話は、いつまでも前を向いている古田さんを象徴しているようで、いつまでも心に残りそうです。
今活躍されている作家さんも、若い頃、古田さんにお世話になったと何人もおっしゃっられています。児童書の活気ある時代をかけぬけた古田さん。最後の仕事が、童心社の母のひろば2014年5月15日に書かれたものとなり、それが参列者にくばられました。
「児童文学、三つの名言」
その中で、現在行われている、愛国心教育にうれいながら、「児童がすぐれた児童図書を手にすることは、全宇宙を自分の手にすることだと思います」という童心社の創業者の発言も、記されていました。最後の最後まで戦争なき未来を思い、子どもの未来を思ってこられたのだと感じました。
心からご冥福をお祈りします。