しまちゃんの愛し糸島ブログ

糸島を個人的に愛している人達の紹介と、ネットワーク作りを目的とした、愛し糸島プロジェクトの情報発信ブログ。

サイエンスキャラバン インフルエンザ関連追加事項

2009年10月17日 20時18分32秒 | 学習・教育関係
インフルエンザ関連追加事項

眞崎先生の講義内容で追加で伝えたほうが良いと思った事項があり昨日掲載をしました。しかしそこに誤りがありました。ごめんなさい。
昨日僕のあいまいな受講の思い込みの知識に対して眞崎先生から訂正要請のコメントが来ました。正しい情報を配信するため、その先生のコメントをそのまま掲載させていただきます。

眞崎先生訂正コメントありがとうございました。

以下真崎先生のコメントです。



昨日はおつかれさまでした。
いただいた名刺を見て訪れました。
眞崎です。

さて、インフルエンザの際に飲まない方がいい解熱剤としてアスピリン系をあげたのは、解熱剤として一般的であるためです。
現在、インフルエンザの場合に安全性が確立しているのは一種類だけであるとお話ししたと思います。
 アスピリン系以外の解熱剤も避けていただきたいのです。
 安全性が確認されていると言えるのは一般名でいうとアセトアミノフェンになります。
 それから、理由として”引用?”されている記載は、インフルエンザ罹患時の解熱剤使用に対する注意事項です。
この記載にも若干の訂正を・・
 高熱や筋肉痛などの症状はインフルエンザウイルス感染に伴って免疫を担う細胞が出すサイトカインと呼ばれる物質の影響です。いわば”感染が起こっていますよ”という信号を全身に向けて出すわけです。これによって引き起こされる高熱などにより、全身の免疫監視機構が活性化され、ある種の免疫細胞は活性化されることが知られていますが、一部の免疫細胞は活動が抑制されるという報告もあります。
 また、高熱になることはウイルスの増殖を抑制するという作用もあります。
 アスピリン系解熱剤で抗体が出来る前に免疫力をなくさせるという表現は正しいとは思えません。正確には、体内を高熱にすることでウイルス増殖を食い止めているのが、解除され増殖を引き起こすことになるということです。
 しかしながら、40℃を越えるような発熱の場合には、その体温自体で障害を起こしてきます。また人によっては39度前後でも体力を大幅に消耗することがあります。
 そのような場合には解熱剤を使用すべきと考えられます。
 参考にURLを掲載していますが、アセトアミノフェン以外の解熱剤では、脳症を悪化させる危険性があることが指摘されています。また、アスピリン系についてはこれとは違う機序でReye症候群という重篤な状態を引き起こすことが知られています。

 正確な情報を伝えることが最も大切です。記載される場合には、参照された本やサイトを明らかにされることが望ましいと思います。


以上です。

10/16サイエンスキャラバン in 前原7 Q&A

2009年10月17日 17時02分02秒 | 学習・教育関係
2つの講演後休憩があってQ&Aの時間が設けられた。

休憩中、真崎先生が持ってこられたイギリスのインフルエンザのCMがずっとながれていた。

エレベーターの中で、インフルエンザウィルスをもった男から後に乗ってきた老夫婦、子ども2人を連れた婦人に全員にウイルスが伝わっていく過程がわかるCMだった。スイッチや手すり、手から手へ、手からほほへ、手から髪へ、手から口へとエレベーターの乗っている短い時間に感染していくのだ。このCMを日本でも流して欲しいと心から思った。なおYouTubeで流れているとのこと。眞崎先生もこのCMを今流せば、政府はインフルエンザ対策費用を削減できるし、死者や患者数を減らす効果絶大だろうとおっしゃっていました。

10/16サイエンスキャラバン in 前原6 寄生虫の話2

2009年10月17日 16時28分10秒 | 学習・教育関係
寄生虫には単細胞でできた目に見えない原虫類というのと、多細胞で目に見える蠕虫(ぜんちゅう)類というのがいる。先生はその蠕虫類のアニサキスが専門だ。

寄生虫は戦後、検便の普及、人糞から化学肥料を使うようになったこと、上下水道の発達などで急激に減少した。しかし1980年代食文化が輸入野菜、生食の拡大、有機肥料の使用することで食品から感染する寄生虫の増加と、ペットの拡大で動物から感染する寄生虫のの増加でまた、寄生虫患者が増加しているとのこと。

写真は一般に売っているさばである。大体普通に内臓には寄生虫がいる。スーパーで売っているさしみにもけっこう寄生虫を発見するそうだ。そういうときの寄生虫は大体透明で見えにくいそうだ。しょうゆやわさびでは死なないので、気をつけてくださいとのこと。ただ、寄生虫がいたからといって、すぐ死ぬようなこともないので、正しい知識をもって、美味しく食べることが肝要であるとのこと。

熱で寄生虫が死ぬのは知っていたが、マイナス20度以下でも寄生虫は死ぬとのこと。冷凍ものにもいい点があるということだ。

10/16サイエンスキャラバン in 前原 4

2009年10月17日 15時03分09秒 | 学習・教育関係
講義の続きのポイント事項

新型インフルエンザ対策(予防)

新型インフルエンザ対策は地震や災害への備えと同様に。「危機管理」だと自覚する。
新型インフルエンザは感染後1~7日くらいの潜伏期間がある。完全に封じ込めは不可能であることを理解することが必要。感染しないようにすること。感染したら拡大しないようにすることが肝要である。

個人ができる対策
誰もが知っている当たり前のことを国民一人一人が自覚を持って実行する。

具体的には
●規則正しい生活習慣
●十分な休養と栄養
●手洗い(外出後・食事前)・うがい
●咳エチケット(感染者が行なうべきこと)、マスクをつける
●人ごみへの不要不急の外出を避ける(流行時)
●正しい情報の入手

感染した場合に備えて
(普段健康で軽症の場合入院しないで自宅療養で5日くらいで快復できる)
●食料品・日用品を蓄える
●助け合いの輪を作っておく。

必要以上に恐れず、油断しないこと。
高熱が出たときには入院すべき。
健康な大人であれば、自分で快復する例が多いことを知っておいて欲しい。

厚生省では10月中旬に新型インフルエンザのピークがくると予想していたが、ずれこんでこれからピークの到来が予想される。皆さん気をつけて欲しいし、不用意に人ごみに出かけないようにして欲しいとのこと。

明日10月18日7時からNHKインサイト九州という番組でこの眞崎先生が出演され、インフルエンザ対策の方法を放送されるとのこと。

ワクチンが国民一人ひとりに摂取可能になりそうなので、すこし安心できうかも。
しかし、この新型インフルエンザは世界的に広がっていることを忘れてはいけないだろう。

日本人が安全になったら、世界の人を救うことも考え始めていいと思った。

10/16サイエンスキャラバン in 前原 3

2009年10月17日 01時29分22秒 | 学習・教育関係
眞義憲先生は九大健康科学センターに勤務され、内科学、健康科学、呼吸器内科、を専門とされ、「大規模感染症発生時の大学における危機管理の研究」をされている。防衛医大出身だ。

テーマが「新型インフルエンザ感染を防ぐには」でタイムリーなお話でした。

結論として、
「感染をゼロにすることは不可能だということ。
だから、感染しないこと、感染させないこと、もし感染したら、感染を広げないことが重要」ということである。

インフルエンザには従来の「季節性インフルエンザ」と最近猛威を振るっている「新型インフルエンザ」がある。

新型インフルエンザの特徴は、
●感染したほんどの方は比較的軽度のまま数日で回復する。
●基礎疾患(糖尿病、ぜん息等)を有する者、妊婦等で重症化するおそれがある。
●多くの人が免疫を持たないため、季節性インフルエンザより流行規模が大きく、患者数も多いと、予想される。
●感染患者、入院患者数は十代以下が多く、高齢者が少ない。
入院患者の半数強は、ぜん息や糖尿病などの基礎疾患を患っている。