避難所で過ごす2日めの夜。
体育館の屋根を叩く雨音に、よりいっそうナーバスになりました。
地域の被災を知って、県外から急きょ帰ってきた息子が、背中をトントンしてくれて、どっちが親かわかんないなと思ったけど、老いては子に従えって本当ですね。
オットは硬い体育館の床で、豪快いびきをかいて寝ていました。
それはそれでリスペクトします。
しかし、前日、泥に埋まりながら、10時間近くかかって作り上げた堤防は、夜半に降った雨のため、新しい土砂で埋まってました。
そのときの無力感ときたら……
それでも、お向かいの奥さんがたった一人で土嚢を引っ張り始めたので、わが家も参戦。
1人、2人と増えていき、あれよあれよというまに、やがて大勢の人がワラワラと集まってきました。
誰かが投稿したSNSで復旧作業の様子が広がったようです。
最終的には300人を超える住民が集まってきてくれました。
おかげで、大量の土嚢で堤防を再構築できました。
でも悲しいかな、ただただ土嚢を作ることしか思いつかないので、だれも的確な指示ができないのです。
だれがリーダーなのかも明確ではない。
土木や防災やボランティアの知識が無い素人住民集団。
そのため、かなり迷走し、せっかくボランティアに来ていただいた方からは『指示がない』『運営がなってない』とのお叱りも受けました。
う~ん、ただの近所のおじちゃん、おばちゃんには、なにかと荷が重いわ。
倒木を乗り越え砂防ダムにわけいって水路を変える、という危険きわまりない作業も、がんがんやってしまった。
よく二次災害がでなかったものだと思います。
これが豪雨被害から3日めのことです。
せっかくのお志で集まってくださるボランティアの方を、どうすれば、と途方に暮れていたところに、大天使ミカエル並の強力助っ人が登場。
次回に続く。