Evergreenでちょっとsilverなdiary

人生100年時代といえども後半戦。好きなものはアレコレ・・・本、映画、観劇、ガーデニングに食べること。

やるべきことが見えた~豪雨災害で被災して~vol.3

2018-07-21 | くらし
広島ブログ
 
前回の続きです。
集中豪雨の翌日、7日の朝。
なんとか水の流れをこしらえようと、たった一人の男性が奮闘しているのを見た、というところから。

『一人でさせるわけにはいかない』とオットも水の中に入り、私は道行く人に片っ端から声をかけ、10人くらいの男性が集まってくれました。

にしても、10数人でどうなるものでもないけど、なにかせずにはいられないのは、もう理屈ではない。体が気持ちが勝手に動くのです。

オットには『危ない、来るな!!』と言われましたが、おとなしく聞く私ではない。迷わず水の中に。

長靴も軍手もなく、まだ雨が降りしきる中、とにかく必死で、せき止められた場所を広げようとしました。
土砂は水を含んでヘドロ状、ズブズブと足が埋まります。
これでお気に入りのCONVERSEが一足ダメになった(涙)

時たま、津波みたいに大きな水が襲ってくるのですが、ちょうどヘドロに足を取られて身動きできないときに、その波が来て、ヤバかった。
男性2人が倒木の上に引っ張り上げてくれて、なんとかやり過ごしました。
いま、あらためて考えると『こわっっ!』
後日、その倒木には、私の命の恩人と思い手を合わせました。

消防や市にも連絡しましたが、近くには死者も出たもっともっと被害の大きい箇所があり『いまは行けない』と断られました。当然でしょう。
緊急時の支援とは『自助→共助→公助』だと教えてもらいました。
おっしゃるとおり。いまはそれしかない。

なので、私たちが必死でやったこの10日間は、ボランティアではなく自助努力。
自分たちの命、家、街を自分たちで守るための営みです。

しかし、何をどうすれば??と途方に暮れていたところに天使降臨(実際は作業着を着たおじちゃん)
『団地の上の方で、大変なことになっている』との噂を聞きつけて、重機をもってやってきてくれたのです。
住民ではないので、もちろんボランティア。

『土砂の一部を重機で掘り下げるから、その周りを土嚢で囲って水路を作れ。住宅に流れ込む水を止めるにはそれしかない』と。
ありがたい!どうしたらいいのか迷っていた素人集団の住民に、やるべきことが見えた。


SNSでSOSを発信するとかも思いつかず、ただひたすらに土砂を掘り、土嚢を作り、それを並べて堤防を作る。
ただただ、この堤防を作らないと、さらに大きな被害が出るから、とにかく必死。

朝6時頃から、夕方4時過ぎ頃まで、泥だらけになりながら、必死で土嚢を作りました。
しかし、これで終わらないのが自然の猛威。次回に続く。
毎回、長文ですみませんねぇ。

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