観劇は、ワタクシの数少ない趣味のひとつ。
広島、東京・大阪・博多・京都・・・と劇団四季や、レミゼ、エリザベート、ラマンチャの男などのお芝居を見るために、西へ東へと足を伸ばしていたわけです。
そうしたらtakaoさん・匠ご夫妻から「ディープなお芝居体験してみませんか??」と、的場にある大衆演劇専門劇場の清水劇場へお誘いいただき、「大衆演劇」の世界へ初参戦してきました。
いざ、劇場入口のエレベータの扉が開いた途端、常連のおばあちゃま達の濃密過ぎる雰囲気に、数歩後ずさり。同じく清水劇場初参戦のくりちゃんも、ギヨギョギョとなっていたので、お仲間見つけた(笑)
3部構成でたっぷり3時間。それで1900円(税込)。安っっ!!歌舞伎の1/10のお値段。
写真撮影、飲み食い、出入り、なんでも自由。
お決まりの人情時代劇でしたが、周囲のお客さんが、ギャハハハ、ワハハハと遠慮のない笑い声をあげたり、別れの場面では、場内のあちこちですすり泣き。芝居の最中でも、掛け声かけまくり。
お客さんの感情移入がスゴイわ~~・・・といった驚きの連続でした。
お芝居のあとは、歌謡ショー。女形の役者さん色っぽいこと。動きのなまめかしいこと。もちろん、私よりはるかに女らしいです。比べようもありません。
はじめて、おひねりなるものをナマで目撃。
現金の入っているポチ袋は、直接役者さんの胸元に差し込む。1万円札の場合は、役者さんの襟元にクリップで紙幣を留めるのがお約束みたい。
この世界では、高額紙幣であることをストレートにアピールするのが大事。わかりやすくて、よろしい。
お客さんと役者さんの距離が、超近いし、常連さん同士なので、お客さん同士も距離が近い。これが大衆演劇の魅力なんでしょうね。
お誘いいただかなければ、自分では足を踏み入れなかった大衆演劇の世界。なんとも、濃い―――い世界でした。
のど元まで、いっぱいいっぱい。焼酎のチェイサーにどぶろく飲む、レバ刺しの骨休めに豚骨ラーメン食べる、みたいな(むしろ、わかりにくいか・・・)濃密な3時間でした。