子どものとき、夏休みの課題でアリの観察
をした記憶がある。虫の死骸や砂糖に群が
り、巣から列をつくってせっせと運んでい
る映像はいまでも残っている。
アリは肉食性のため、他の昆虫は近寄らな
い。しかし、アリの集めたエサを横取りし
たり、アリの卵や幼虫を捕食するなど、ア
リの巣の中やその回りで暮らしている生物
を「好蟻性」とよんでいる。
アリの巣のなかで暮らしている昆虫として
コオロギの一種やシジミチョウの幼虫が知
られている。 こちら ⇒
小松貴著の「裏山の奇人 野にたゆたう博
物学」を読んだ。
庭や裏山の世界は、まだまだ知られていな
い昆虫やその生態があり、本当に奥が深い。
まさに弁証法の世界であり、興味はつきな
い。
私はつい人間の社会に引き写してしまう。
しかし、人間は目的意識性がある。
人間の社会をつくるのは人間であるが、盲
目的につくるわけではない。
多くの人間の意識・無意識のベクトルの合
成が歴史を作り出しているが、その奥に、
究極的な原動力をリアルにつかむのが史的
唯物論だ。そして「型紙」を使うと観念論
に陥ってしまう。
だからこそ事実をつかむそうとうな努力と
思考が求められている。
小松氏の日常の観察努力をみていると、す
ごいと思う。裏山の奇人どころではない。
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