隠れ蓑(かくれみの)は天狗の持ち物で姿を隠すもの。
転じて悪事を隠す言葉にも使われる。
自民党の秋本真利衆議員が風力発電をめぐって6千万円の受託収賄で逮捕された。国会質問への謝礼として。
当初、社長と秋本議員が馬主としての金銭だと主張していたが、「馬」が隠れ蓑として使われたということだ。
利害関係者が同じ馬主というのも最初から怪しいかんけいであった。馬もとんだ迷惑だったのではないか。
自然エネルギーの宝庫である風力発電が汚職の舞台となってしまった。
もともと合法的な「献金」として再エネ業者9社から秋本議員の支部に2300万円が寄付されている。
これとは別に立ち上げた「馬主組合」に巨額な金が流れ込んだことになる。
それにしても自民党議員の汚職はあまりにも多い。
北海道では秋元司自民党衆議員のカジノ汚職、収賄と組織犯罪で逮捕されたのが記憶に新しい。
受託収賄事件では、KSD事件で自民党議員、リクルート事件では公明党議員が逮捕されている。
そもそも「企業団体献金」が問われている。
企業団体献金の禁止の代わりに導入された「政党助成金」。
ところが抜け道だらけであった。
小選挙区の支部へは企業献金が行われている。
自民党全体では「国民政治協会」が堂々と企業献金を取り仕切っている。
税金も、企業献金も、もらい放題となってしまった。
企業は性格上、利益にならないものへの支出にたいしては「背任」の恐れがある。
企業ボランティアやSDGsへの支出は企業価値を高めるという要素がある。
では自民党への「献金」は?
政党は、企業団体献金も、政党助成金ももらわず運営はできる。
主権者である国民一人ひとりに依拠することだ。
日本共産党は、それを自ら実践している。
日本共産党が近代政党といわれる所以だ。
いずれにしても、選挙で自公政権に審判を下すしかない。
北海道には衆議院の日本共産党の議席がない。
定数8の比例区で何としても畠山和也元衆議を再び国会に送らなければ。