今日から9月。ブログをすこしお休みしていました。
釧路は相変わらず蒸し暑く、今朝も霧雨で湿度100%(釧路気象台)だ。暑さもお盆までという季節感がなくなってしまった。「地球沸騰」という言葉が・・・
さて、9月1日は関東大震災から100年。10万人以上の死者を出した最大の震災被害であった。震災被害の特集もメディアでとりあげられている。
同時に恥ずべきものとして、6000人以上の朝鮮人殺害、日本人としての加害事件も忘れてはならない。
「朝鮮人が井戸に毒を入れた」「爆弾を投げた」などの流言飛語(デマ)が流され、自警団、警察、軍隊が朝鮮人、社会主義者に襲いかかった。
どさくさに紛れて、救援活動をおこなっていた労働組合員や初期の共産党員であった川合義虎をも虐殺している。
まさに国家が関わった集団虐殺といえる。
自警団など、人間集団が「狂気の集団」の変わりうるという教訓でもあった。
その後、アジア諸国に侵略していった侵略戦争という「狂気」じみた残虐行為がひろがっていった。
たしか戦後ジャーナリストの書いた記事だが、占領されたフィリピンの大統領が日本軍に対して「これほど残酷な民族を知らない。とにかくよく殴る」ということを思い出した。
時は現代に。
現在の流言飛語はネットが使われている。
大きなものとして、ミャンマーの少数民族ロヒンギャへの虐殺がある。
国民の間に普及していたフェイスブックにより「デマ」が広がり、ロヒンギャの人たちへの集団虐殺へ、その結果6,000人ともいわれる人たちが犠牲となった。
関東大震災における警察、軍隊、自警団という朝鮮人への集団虐殺は過去の話ではなく、現代でも起きるということだ。
日本政府は、いまだに当時の「記録がない」として公開を拒んでいる。
8月は戦争の記憶を呼び覚ますときでもある。
同時に9月1日の関東大震災の被害だけではなく、朝鮮人虐殺という「負の歴史」からも教訓を得なければ。