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権力の暴走を止めるさまざまな機構

2020-10-05 08:20:12 | 日記

そもそも憲法とは、国民が国家権力を縛るも
の、権力の暴走を止めるというものである。
「立憲主義」のそもそも論だ。

日本国憲法9条は、日本が二度と戦争をしな
いという国連憲章の理想を具現化したものだ。
国連憲章は、二つの世界大戦で1憶人ともい
われる膨大な人命が殺された痛苦の教訓から
生まれた。前文がそれを象徴している。

日本国憲法の前文も「政府の行為によつて再
び戦争の惨禍が起ることのないやうにするこ
とを決意」と明確にのべている。

そう・・・戦争は政府しか起こせないのだ。

政府の、権力の暴走を国民が抑える。
三権分立も歴史的に形成された人類の英知だ。

それ以外にも、さまざまな仕組みによって、
国家権力の暴走を止める仕組みが営々とつく
られてきた。

それが安倍前内閣で壊されてきた。
一篇の閣議決定で、憲法9条が禁止している
集団的自衛権を認めてしまった。

続く秘密保護法、共謀罪・・・
次から次へとストッパーをはずしてきている。

内閣人事局によって、霞が関の人事権を手に
入れ、さらに独立機関である検察庁にも人事
介入しようとした。

菅新政権が行った「日本学術会議」への人事
介入も、そうした流れのいっかんとしてとら
える必要がある。

政府の機関でありながら「学問の自由」を保
障するため、人事権は政府にないようにした。

政府にとって耳が痛いことも科学者・研究者
の立場から言える体制がつくられている。

それをなきものにしようとする菅首相。

国民の立場から「学問の自由」、自由と民主
主義、法の支配をこれ以上壊してはならない。