社会はかわるし、かえられる!

格差社会の縮小めざして、誰もが安心できる社会をめざして!
 

イージャニク ソート

2017-07-25 07:23:35 | 日記

あまりにも衝撃的な事件であった。
相模原市の障害者施設で19人が殺害された
事件から1年がたつ。

新聞などで特集が組まれているが、犯人は
いまだに反省していないと報道されている。

事件直後からのツイッターをまとめたサイ
ト(togetter)では、障害者殺人の「賛美」
が延々と続き、読んでいるだけで具合が悪
くなる。

犯人の「障害者はいなくなれば」という
「優生思想(イージャニク ソート)」が
議論の俎上にのってきている。
    (Eugenic thought)

優生思想は昔からある。
日本の古事記にもイザナギ・イザナミの子、
ヒルコとアハシマが障害児のため海に流し
てしまう神話がある。

極端にあらわれたのがドイツのヒットラー
時代における「断種法」で40万人が被害に
あった。

日本障害者協議会代表の藤井克徳さんのド
イツのレポートも衝撃であった(NHK)
       こちら→

雑誌「前衛」8月号に「優生思想の根深さ
にどうむきあうのか」(竹内章郎氏)が掲
載された。

世界と日本の優生思想の歴史にふれながら、
社会保障の貧困のなかにある優生思想を取
り上げている。

能力主義と優生思想の関係を論じながら、
この社会で育ってきた私たちにも、根深い
ものがある。

さらに新自由主義と優生思想にふれ、「排
除のない社会をどうめざすか」を展開して
いる。

氏は「優生思想は、隅っこにちょっとある
といった程度のものではなく、歴史上のい
ろいろな思想や社会が優生思想がらみだっ
たのです」と述べている。

我々自身もさまざまな影響を受けている。
みずからに問いかけながら、こうした思想
とともに社会保障の貧困化に対して、たた
かっていかなければならないと思った。