9条の1項2項を残し、自衛隊を明文で書
き込む。そうして自衛隊を違憲かもしれな
いという議論の余地をなくす。
安倍首相が改憲派の集会によせたメッセー
ジだ。
9条をそのままにして、自衛隊を書き込ん
だなら、日本語のていをなしていない。
同時に、安倍首相自身が自衛隊は1項2項
に違反しない「合憲」だと言っていたので
はないか。
目的ははっきりしている。自衛隊の無制限
な海外派兵だ!
このメッセージをめぐって国会で議論にな
った。
安倍首相は、自民党総裁と行政府の長を使
い分けて、国会では答弁を拒否している。
もっとひどいのは、読売新聞に書いている
通りだと言って答弁しない。国会軽視もは
なはだしい。
「姑息」そのものだ!
「姑息」とは、その場しのぎ、ひきょうな
さま、正々堂々と取り組まないさまをいう。
第99条天皇又は摂政及び国務大臣、国会議
員、裁判官その他の公務員は、この憲法を
尊重し擁護する義務を負ふ。
ここまで憲法を無視した日本の首相はいた
だろうか。さらに、
「私は立法府の長だ」というとんでもない
発言もしている。(立法府は国会であり国
会の長は首相ではない)
三権分立さえ無視。
ここまで「増長」させているのは「小選挙
区制」であり、自民党の個人的独裁をつく
りだしている。自民党の小選挙区の国会議
員は「反対」したならば、公認からはずさ
れ、国会議員への道はなくなる。
まさに「憲法の上に君臨」している錯覚を
もちはじめているのではなかろうか。
「共謀罪」での国会答弁は、あまりにもで
たらめであり、ひどすぎる。
戦前の日本を復活させてはならない。
一番大きな力は、選挙で自公を少数に落と
すしかない。