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教育の無償化と憲法改正

2017-05-04 07:06:50 | 日記

NHKの憲法記念日特集で、与野党7党の
討論会があった。

そのうちのひとつに、相変わらず教育の無
償化のために憲法をかえる必要性を訴えた
政党があった。

私は「ふざけるな」と言いたい。

そもそも「義務教育はこれを無償」という
現憲法を守ろうとしない人たちが、これを
主張している。

小中学校で親の負担は大変だ。
教材費やPTA・部活・生徒会費の三費目、
給食費や制服代・・・

三費目を就学援助に含めるといいながら、
自治体の負担があるからと実施しない。

給食は教育のいっかんと言いながら、給食
費をしっかり徴収し、滞納すれば裁判にか
けられる。
この給食費を無料化するだけで、教育の現
場や親の問題がどれだけ解決できるか!

これが憲法に規定された「義務無償化」な
のか?

さらに高等教育の無償化について、
世界の国の中で、国際人権規約13条2項c
を留保しているのは、日本とマダカスカル
の2国だけになってしまい、留保をやめた
のがつい最近であった。(13条2項cは高
等教育の無償教育の漸進的な導入)

高校の授業料がようやく無償となったが、
自公政権で一部有料にもどされてしまった。

高等教育の無償化は、法律をつくれば良い
話だ。

それを憲法改正すれば、あたかも実現する
ような話は「詐欺」の部類に入るのではな
いか。

自民、公明、維新などは、何のための憲法
改正か、根拠を失っている。

あるのは「70年も変わらないはおかしい」
という論理だ。

しかし、狙いは「前文と9条」だ。
自民党の憲法草案をみると「ゾッ」とする。
近代憲法以前のものだ。

憲法施行70年。
まだ実施されていない条項がなんと多いこ
とか。逆に自公政権によって「後退」して
いる方が多い。

昨日の釧路市での集会で講演した雨宮処凛
氏は、貧困をとりあげていた。まさに今の
日本は憲法25条がボロボロにされつつある
実態が語られていた。