高齢者や若い人とお話しして一番に感じる
のは「不安」というキーワードではないか。
高齢者は年金削減、医療・介護の負担増。
若い人は、非正規と低賃金、そして将来も
給料は上がっていかない。介護職場にその
傾向が顕著にあらわれている。介護保険の
導入時に一番懸念していたことだ。そして
「保険あって介護なし」がさらに進行する
気配だ。福祉が人権ではなく、マーケット
化されつつある。新自由主義のあくなき膨
張だ。
国の政策によるところがほとんどだが、地
方自治体も、本来の「行財政改革」ではな
く、「福祉削減改革」であった。
3割、あるいは1割自治ともいわれる地方
自治体。その力をつかって、どれほど市民
に生活の「安心感」をもってもらえるか。
そのための「住んで安心、子育てして安心
の包括的政策パッケージ」を提案したい。
→政策協定書の1ページの後半を→→
この「安心の包括的パッケージ」は、さら
に若者、大学生、子育て世代など多くの市
民の智恵をとりいれて豊かにしたいと思っ
ている。
これが「トリクルダウン」経済への、地方
からの反撃だ。
リーディングカンパニーによる域内経済の
引き上げだけでは、域内循環がなかなかプ
ラスに転じない。
リーディングカンパニーとともに、下から
の底上げが必要だと思っている。
福祉と経済の有機的結合の端緒としたい。
追記
カタカナは分かりにくいという声が寄せら
れました。
すみません。反省しています。
・リーディングカンパニー
その業界を引っ張っていく企業
・政策パッケージ
最近よく使われる言葉です。具体的な事
例であるひとつひとつの政策をいくつか
まとめあげ(パッケージ)ているもの。
・マーケット
ここでは単に市場
・トリクルダウン
雨のしずくがしたたり落ちるように、大
企業が儲ければ儲けるほど、庶民にお金
がしたたり落ちて豊かになるという「経
済理論」。昔は「ダム 論」ともいわれ
た。今は提唱者も否定し逃げている。