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市民的合意とは?

2016-10-27 07:30:57 | 日記

図書館問題の中心は何か。
どの自治体も図書館の建設には、さまざま
な市民的な委員会を立ち上げ議論を深めた
上で、合意にもとづいて進めている。

ところが釧路市の今回の図書館建設は、あ
まりにも突然な「民間ビル」への入居決定
であった。
「安い」ということが理由にあげられてい
たが、この市長「決定」の透明性はない。

当然、議会でも各会派から「本当に安いの
か」など、決定にいたった根拠の追及にな
った。しっかりした準備がないため、試算
根拠は二転三転四転した。

市民的な合意を得るという姿勢がここには
まったくない。

それを無視してどんどん進めてしまった。
現時点では、30年間65億円の図書館建設に
至っている。

大型の公共施設の建設でもある。
しかし、「公開入札」はなかった。
いわゆる「随意契約」であった。

公共施設の「民間ビル」への入居は賃貸契
約であり、その場所しかないため「入札」
にむかない「随意契約」となる。
しかし、今回はそのビルがない。さら地で
これから建設するというもの。(実際に設
計を図書館仕様に再設計したとのこと)
ということは、他にもビルの建設計画はな
かったのか。(実際にはあった)

当然に「入札」の対象案件であった。

今回の「随意契約」は、民間業者との「癒
着」を生み出す可能性のある禍根を残した。
二度とするべきではない。

さらに賃借料51億円の税金は、すべて札幌
の1企業に。釧路管内の経済の「域内循環」
どころではない。市の経済政策とも矛盾し
ている。

最後に、昨年制定した「釧路市まちづくり
基本条例」の精神である「市民を主体とす
るまちづくりの実現を図る」(1条)から
大幅に逸脱していることを指摘しておきた
い。
みずから条例を制定してから、すぐに図書
館の決定を行ったことになる。