冤罪は、悪意や善意、正義も、さらに出世主義もから
みながら導かれていく。ちょっとしたことが積み重な
りながら。
あざなえる縄のごとし。
歴史を一本のあざなう縄にたとえたら・・・
戦争と平和をめぐる歴史を太い縄にたとえたら・・・
先の大戦では、日本人の軍人・軍属230万人、民間人
80万人、さらにアジアでは2000万人ともいわれる途
方もない人命が犠牲になった。
侵略したのは日本であった。
当時の国民は、これほどの残虐で非道な結果になると
誰が思い描いていたろうか。
多くは国家による「洗脳」ともいうべきプロパガンダ
で、勝利を信じて、一億火の玉のごとく進んでいった
結果ではないか。
私の母親はつぶやいていた。
こんな歳の夫を徴兵するということは、戦争は負ける
と思っていたと。
しかし、そんなことを口に出したら「非国民」と非難
される。
そして一本一本の藁(わら)が、戦争という巨大な縄
に編み上げられていった。
このなかで最後まで平和の藁として貫いてきたのが、
政党としては、日本共産党だけであった。
戦後70年。
いま再び、戦争への縄が太くなっている。自民・公明
政権によって。
自由と民主主義、法治国家を壊しながら。
あなたはどの藁になろうとするのか。
好むと好まざるとにかかわらず、あなたは歴史上の1
人であり、問われている。
多くの若者が平和への太い縄をあざなおうとしている。
さらに太く、そして「国民連合政府」の実現こそ、法
治主義が復活し、壊された憲法が再生する日になる。
大異、小異をわきにおいて、「戦争法廃止」の一点で、
力を合わることこそ、その日がくる。