佐藤功の釣ったろ釣られたろ日誌

釣り・釣りの思い出・釣り界のこと・ボヤキ.etc

夢にまで見た宇治群島へP-11

2013-02-20 19:54:01 | 釣り界の歴史

不死身のアキレス

しかし如何にアタリは小さくとも、流石は矢張り宇治群島の口白(クチジロ=石鯛の1種)である。

くわえ込んだら最後、徹頭徹尾、もの凄い馬鹿力で暴れまくる。

私はこのバカ力に備えて、アレーやエキスパンダーのボデイビルで

ずい分腕力を鍛えたつもりだったが、それでもテンデ歯が立たない。

送りこんで喰い込ました途端に、竿をペタッとシメ込まれて、それからは、

どんなに力んでみても、それを持ち上げることも、どうすることも出来ない。

完全な力負けの、黒星の連続である。

 

昨年の失敗にこりて、今年は道糸6分ワイヤー30番でやったから、高切れやワイヤー切れは1度も

なかったが、シメこまれてモタモタしているうちにオリンピックの2寸バリを、まるでチュウインガムでも噛むように、ペチャリと咬みしがんでしまうのだから恐れいる。

 

そんなハリはずれが、無慮十数回もあった。

大モノはそれで大方バラしてしまい、取り込んだのは、1貫23百クラスのザコばかり、

最高が1貫650という不甲斐なさだった。

今度こそ、何とか記録モノを釣り上げて、会稽(かいけい)の屈辱を雪ごうと、巻尺まで持参したのだが、又しても、手も足も出ずにかえりうちにあった。

 

ここでちょっと誤解のないように申し上げるが、口白は一説にイシガキの老成したヤツといい、

従って近海のイシダイの2倍は引く。

でかいのは、まず、クエの4貫クラスといすずみの2貫クラスを同時にかけたとおもっていただけば

間違いがない、海面近く引き寄せても、弱るどころか四方八方に暴れまくるタフガイなのである。

 

こいつの大きいのは,3貫56百もあるという。

餌は、礒の穴子(流れ子)、陣笠、イガイ、フジツボなどで間に合わせたが、

このエサに5キロもあるタマミがときどき凄い勢いで竿が舞い込んだり、

メバルの1キロ近いのが、2寸のハリに喰いついた。 

万能餌の効力というよりそれだけ魚数も魚種も濃いのだろう。

 

追記)これを読んで下さっている皆さん、この中で1貫23百のザコとかかれています、この魚

   今風に言うと約4キロです、大きいのが3,5貫、やく13㌔からなるもので、礒から竿では

簡単に上がるものではないということで、いかに凄いかという事です。

コメント
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