昨日、高校の教師と、ふろしき講座についての打ち合わせをしました。
以前、2年ほど、市川市の高校でふろしきの授業を持ったことがあります。
その学校も、ひと昔前までは、サブバッグは風呂敷という校則でした。
生徒が風呂敷をたたんでカバンに携帯したり、結び方を身につけておくことのメリットは、
1.非常時に、荷物をまとめて背負い、安全に避難することができる。
2.その他、防寒の腹巻や羽織、斜めにたたんでロープ代わり、と多機能ながら、普段はかさばらない。
3.今だけでなく、一生役立つ。
4.サブバッグとして、参考書や体育着、弁当などを持ち運ぶことに、日常から使える。
5.和文化としての風呂敷を習得して、国際交流にも役立つ。
6.自分で工夫して生み出す習慣がついて、今後、バイト代や給料をもらったとき、無駄使いが減るかも。
7.レジ袋や紙袋、エコバッグなど、結局使い捨てしてしまうものを減らせる。
8.臨機応変に工夫する知恵や姿勢が身につく。
9.色や柄、素材によって様々におしゃれや個性を表現できる。
10.将来、家事や子育てにも役立つ。
と、思いつくままでも、利点はいくらでもあるので、
学校の規則で、
・原則として、サブバッグは風呂敷とする。
・風呂敷は幅100cm前後の正方形に近い布で、
素材は綿や麻の洗える素材、色や柄は常識の範囲内で
個々の選択に委ねる。手作り可。
僕と同年代の知人は、サブバッグが風呂敷の女子高出身で、
母にキティちゃんのプリント柄の布で風呂敷を縫ってもらい、
歓んで使っていたそうな。
僕は、20代前半の野宿あるき旅で身につけた様々な結び方を
お伝えしてはいるけれど、
常時折りたたんでカバンに携帯しておけば、
何かあったときに、その場で考えても用を満たすことができよう。
お弁当結びだけでも、基本的に何でも包める。
手作りでよしと書いたが、または、学校ごとに
かっこいい(可愛い)風呂敷をブランドもののように
誂えてもよいですね。
綿麻の丈夫でかつ結びやすい生地に、藍の濃紺染め。
そこに、学校のマークや生徒の名前が刺し子されていたりする。
中の教科書などがずれないように、後から巻いて
補強するひもがセットでもよい。
これからも、高校生にふろしきの面白さを伝えていきたい。
| Trackback ( 0 )
|
|
どんどん次世代に伝えましょ(^_^)v
風呂敷=唐草=盗っ人U+2049U+FE0E
的なイメージの方が多いです^^;
母の眠っていたオシャレな風呂敷がバックになって活躍しておりまする。
湯たんぽも包んで、毎日ポカポカ♪
チワワちゃんも風呂敷スリングでお出掛け♪
子供が小さい時に、知りたかったなぁ~
コメントをありがとうございます。
日々結んでくださっているようで、嬉しいかぎりです。
ふろしきって、道具になる以前の材料、素材の状態
なので、そこから何でも作れるのですよね!
しかもただ結ぶだけで。
結ぶは産ぶとも書きます。
二つのものが一つになって、新しい何かを
生み出すはたらきです。
これからも、風呂敷の使い方を知らない人に
紹介していきたいと思います。