合唱団の中で「宵の明星」が話題になっていた。
12月は宵の明星(=金星)と木星が対で見られるという。
見てみたいと思いつつも、帰りが遅くなったり、下を向いて歩いてばかり?いて夜空を見上げるのを忘れたりで、なかなか見る機会がなかった。
でも漸く見ることが出来ました!(画像は12/7の夕方です)
おぉ~、明星が輝いているなぁ~。木星も妻のように寄り添っているじゃないか!
明星というと、妻が亡くなった昨年の初夏を思い出す。
妻が逝ってしばらく経って、会社帰りにトボトボ(だったかどうかは忘れたが)家に向って歩いていた。
第2京浜の向かい側から何気なく我が家のマンションを見上げると、その上に大きく輝く星が見えた。
それが明星、金星だ。
前なら10Fの我が家のベランダにはいつも灯が点っていたが、今は真っ暗。
当然妻がいないのだから、息子たちが遅いときは誰もいない。
マンションの西の空に燦然と輝く明星に、妻がいるような気がした。
「いつもここから観ているよ」そんな妻の声が聞こえるようだった。
そんなセンチメンタルな気持ちは今は随分薄らいだが、それでも久しぶりに明星を見上げると感慨深いものがある。
星空は人間をなんとなくセンチにする。
そして今見ている光が何千年も前に発せられたものだなんて考えると、自分が砂粒ぐらいの大きさの存在でしかないことに気づき、宇宙の壮大さや無限にロマンを感じる。
12月1日あたりは、金星と木星、それに三日月までが揃ったらしい。
それを見逃したのはとても残念だが、今度は1月末あたりにまた月と近づくそうだ。
それにしても都会では星はほとんど見ることができない。
ぱっと見て分かるのはオリオン座ぐらいなものか。
もっと沢山星や星座を見たいものだね。
そう簡単には田舎に行くことも出来ないので、今宵はプラネタリウムにでもご一緒しましょうか。